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しっかりとしなやかに⑧ 〜新潟から明日の医療を考える(令和4年)〜

●診療報酬改定における200床問題

 一方200床台で良かったこともある。コロナ禍における感染管理認定看護師(ICN)の存在は大きい。新潟県内には現在約50名のICNが活躍しているが、配置されている病院は概ね300床以上の大規模病院であり、公立の200床台は当院のみである。連日の患者対応、感染対策のための職員教育、介護施設クラスター発生時の実施指導そして診療圏域内関係者らによるリモート会議などコロナ禍により彼女の業務量は爆発的に増えた。日本看護協会の調査によると、 病院規模別にみた全国のICNの数は300床台が最も多く、次いで 200床台と400床台が並んでいるが 200床未満の病院では少ないとのこと。感染対策向上加算1に病床数の縛りが無かったことには感謝 している。感染制御チームの専任とすべき構成員を揃え、年4回以上のカンファランスを実施するなど200床未満の病院にとっては厳しい内容である。(つづく)