新潟から明日の医療を考える 7

魚沼医療再編

 しかし周辺病院や周辺地域に目を向けてみると、ゲートキーパー・コーディネーターとしての機能不足、人的資源の不足、慢性期病床の不足などの課題が顕著となり、地域完結型医療体制は未完成のままです。昔から、魚沼丘陵の両袖に位置する信濃川筋と魚野川筋の交流よりも、両川筋の下流にある長岡市への依存度がともに高く、丘陵を貫通するほくほく線や八箇峠道路などの交通網の整備だけでは、地域住民や医療者の意識を変えることは困難です。(つづく)