新潟から明日の医療を考える 8

魚沼医療再編

 筆者の属する十日町病院は魚沼医療圏の信濃川筋にある275床の地域中核病院です。魚沼医療再編により救急車搬入数(年間約2,000件)は不変ですが、高次救急搬送の選択肢が増えたことは大変助かりました。しかし近隣の療養型病床の廃止など回復期・慢性期医療の大幅な後退により、在宅生活を支えるための医療ネットワーク構築が喫緊の課題となっています。以前よくみかけた診療報酬による病床機能評価に関するポンチ絵では「ワイングラス型」から「ヤクルト型」へと謳われていましたが、少なくとも信濃川筋では「独楽型」にシフトしてしまったようです。(つづく)