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「命の道」⑤

(全自病協雑誌第57巻第1号)
 さてこの八箇峠道路に期待されることは何でしょうか? 前述の 地元市報には以下の3つが挙げられていました。ひとつは「豪雨・ 豪雪などの災害に強い道路になります」。ふむふむ、誠にその通り。次には「地域の振興・経済の発展が進みます」。確かによく空間経済学におけるいわゆる「ストロー効果」を心配する方々もいますが、 幸い今回繫がれた両地域はどちらも都市度(田舎度)は均衡しているのでまずまず大丈夫。しかし3 番目を読んだときに目玉が飛び出るほどの衝撃を受けました。「魚沼基幹病院へのアクセスが良くなります:拠点的な医療を担う魚沼基幹病院への「命の道」として、一刻を争う救急患者の迅速な搬送が可能になります」。ありゃまあ、何だこりゃ。ちょっと待って下さいよ。何ですかこの「命の道」って???。