骨粗鬆症、腰痛、膝痛にもアポラクトフェリン(43)

不定期連載 アポラクトフェリン(43)

ところで、AGEs(終末糖化産物)がたまった骨はどうなるのでしょうか?

葬式に参列した時、火葬場で個人のお骨を拾うと、亡くなった方が若い場合、お骨は白くてキレイです。しかし、お年を召した方の場合は灰茶色に変色していることがあります。「生前、服用していた薬のせいだ」などと言われることがありますが、そうではなく、骨にAGEsが蓄積して、生前から変質していた可能性が高いのです。

骨が形成されるピークは18歳で、それ以降はゆっくり減っていき、70歳の時点で18歳時の5%ほど減っているといわれています。そして70歳を過ぎると、急激な減少を始めます。

骨が新陳代謝するためには、破骨細胞が古い骨を食べて、その後、骨芽細胞が新しい骨を作るという過程が必要です。ところが、歳を重ねると破骨細胞の元気がなくなってしまいます【写真】。

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破骨細胞の働きがなければ、いくらカルシウムを補給しても骨芽細胞は働けず、AGEsによって変色した古い骨はなくなりません。子供は腕や足を骨折してもすぐ新しい骨が再生するのに、歳をとってから骨折すると、なかなか治らないのもそのためです。

アポラクトフェリンを摂取すれば、AGEsの生成を妨げるため、ある程度骨の老化を防ぐことができます。また、股関節がスムーズに動かない、足腰の動きがギクシャクするというケースにも効果的です。骨にAGEsがたまると、関節の軟骨にもAGEsがたまります。すると、軟骨の滑面が変質してデコボコが生じ、滑りが悪くなります。骨と骨とがスムーズに動かないだけでなく、痛みを伴うこともあります。

骨の老化に伴うアポラクトフェリンの作用については研究途上ですが、関節の軟骨部分にAGEsが蓄積するのを防ぐ効果があることはわかっています。

参考文献 
井上浩義『アポラクトフェリンのすべてがわかる本』アーク出版 2015年 pp.104 - 107

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