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活性酸素の発生を抑えるアポラクトフェリン(後)

不定期連載 アポラクトフェリン(21)

写真の表は、鉄が自由に動き回っている
状態での活性酸素の発生量を示しています。
鉄と結合できるとトランスフェリン
(生体物質)、通常のラクトフェリン、
アポラクトフェリンを比較すると、
活性酸素を抑え込む力は
アポラクトフェリンが最も強いことが
わかります。

成人の場合、アポラクトフェリンは体内に
吸収されないので、その抗酸化作用は
消化管の中でのみ行われます。
乳児の場合は、体内に吸収された
アポラクトフェリンが全身で活性酸素の
抑制に大きな役割を果たします。

実際に、米国では乳児を対象に研究も
行われています。赤ちゃんに普通の
粉ミルクを与えた場合と、ラクトフェリン
入りの粉ミルクを与えた場合、
アポラクトフェリン入りの粉ミルクを与えた
場合で、それぞれの活性酸素の発生率を
比較した結果、
①普通の粉ミルク、
②ラクトフェリン入りの粉ミルク、
③アポラクトフェリン入りの粉ミルクの
順で、活性酸素の発生率が高かったことが
報告されています。

参考文献
井上浩義
『アポラクトフェリンのすべてがわかる本』
アーク出版 2015年 pp.53 - 54

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