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そこにあるもの


目の奥がずーんと鈍く痛む。
唇のまわりが荒れる。

これらが疲労が溜まりに溜まった際に、私の体が発するSOS信号だ。
こうなったとき、とるべき行動は一択だ。

スーパー銭湯へ行く。

私がよく行くスーパー銭湯は、露天風呂の周りが見事な日本庭園となっている。
お風呂に浸かり、木々を眺めていると頭が空になっていく。
疲れているときは大体頭の中がぐちゃぐちゃだ。
一度空にして、大事なことを整理する。
複雑にからまった毛糸を1本1本ときほぐしていくイメージだ。
この作業は一人にならないと難しい。

これにより「かかえている」と思っていたことの8割くらいは解決する。
そもそもこれ私の問題じゃないなが4割、なんだ悩むまでもなかったなが4割。
残りの2割も「あれ試してみるか」「あの人に相談してみるか」など、さばくための道筋を客観的にたてることができる。

切羽詰まると物事を難しく考え過ぎるきらいのある私は、どんどん自分を追い込んでしまう。
ひどいときは目の前のタスクが全てで、これを達成しないと自分は何もかも失うのではないかと考えてしまう。
一旦冷静になれば全然そんなことはないのに。

スーパー銭湯から帰宅し、寝ている妻と長女、次女の顔を見ると、「なんだ、こんなにも持っているじゃないか」とホッとする。
積み重なって巨大な壁として迫ってきていた仕事は、今やもう手のひらサイズだ。


そして23時過ぎ、スッキリした頭でキーを叩き始める。

軽快にカタカタ、カタカタと。


#我慢に代わる私の選択肢

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