北九州記念でハンデの効き具合を読んで穴狙い (よそトレ#217)
今週のよそトレは北九州記念である。
注目度で言えばソダシほかG1馬が出場する札幌記念であろうが、堅めの決着が予想され、いまいち面白くなさそうだ。
北九州記念は芝短距離・ハンデ戦のG3、馬連で過去10年で3回万馬券が出ている。その分、予想がむずかしいわけだが、トレーニングになると考え、こちらに挑戦する。
3歳牝馬3頭をどうみるか
さて、今年の北九州記念の特徴は3歳牝馬が3頭出て、いずれも上位人気になりそうな点だ。
3歳馬でクラシック路線なら8月は秋に向けての調整・始動の意味合いがあるが、短距離路線ではこのあたりから古馬との本格的な戦いが始まる。
単純に考えれば、よほどの傑出馬でない限り3歳牝馬が古馬と互角に戦うのはむずかしいだろうが、ここはハンデ戦である。ハンデがどのくらい効きそうなのかは検討のポイントであろう。
今年の出場馬はフルゲート18頭、3歳から7歳、斤量49kg~58㎏まで上下で9kg差となっている。注目の3歳牝馬3頭は、▲3.0、▲1.0、+1.0と2㎏ずつ差がつけられている。
おそらく1番人気のナムラクレアは+1.0で、4歳以上で+1.0のジャンダルムと並んでトップハンデとなっている。
なお表に書いていないが、基本斤量差だけでなく前走との斤量差も注意したい。ナムラクレアと同じく3歳牝馬のデイエムスパーダは前走から+3.0で走ることになる。
今年のハンデ分布は軽め
ハンデの分布状況について過去10年と比べてみた。特に過去3年と比べると、今年はハンデが軽い馬が多い点は注目だろう。重いハンデが必要な実績馬があまりいないわけで、逆にハンデの軽い馬(=実績を残せていない馬)が斤量減でどこまで浮上できるか。
ハンデの効き具合は年齢によって異なる
馬によっては斤量が変わっても走りが変わらない馬もいる。(もともと力が足りない馬、勝つ気が乏しい馬) 年齢による違いがあると考えられるので、年齢別のハンデの効き具合を調べてみた。
牡馬のほうは、4~歳の中位人気(4~6番人気)ぐらいの浮上、5~歳ではさらに二ケタ人気馬の浮上が見られる。
牝馬では、3~4歳馬の活躍が見られる。ただ3歳馬では人気過剰のケースもあった。
夏場、ハンデ戦に強い厩舎
あとは、例によって調教師の戦績も確認しておこう。
西村真幸厩舎は3頭出しで、タイセイビジョン=川田騎手、ファストフォース=松山騎手とトップジョッキーを並べてきている。ここは狙いに来ていると思われる。
木村哲也厩舎にも注目。夏場の特別レースに強いし、ハンデ戦でも良績を挙げている。美浦からわざわざ小倉に遠征(それも栗東を経由して)というのはそれなりの勝算があるのではないだろうか。フレッチアは7歳馬だが鞍上は短期免許で来日、活躍中のホー騎手。侮れない1頭である。
騎乗馬、小倉コースと相性のいい騎手
騎手の相性も見てみよう。
小倉芝1200(古馬1勝以上)では松若騎手の良績が目立つが、さすがに今回のカレンロマチェンコは買いづらい。4番人気以下でもかなり実績を残している川田騎手松山騎手はさすがである。
あとは同条件で4勝している川須騎手(しかも同馬でも3勝)に注目しておきたい。西村騎手も同じ観点で要注意だが、騎乗するレジェーロは中2週、前走と同じ斤量で大きな変わり身は期待できないだろう。川須騎手のボンボヤージは中4週で前走マイナス3kg、一発あるならこちらだろう。
まとめ
【本命】ファストフォース…昨年の北九州記念2着。前走CBC賞12着は落鉄したそうで度外視でいいだろう
【対抗】タイセイビジョン…ハンデもあり1着はむずかしいかもしれないが、着実に複勝圏内には入ってくるのでは
【2~3着候補】アネゴハダ…注目の3歳牝馬のなかから来るとすればこの馬。鞍上の酒井騎手はハンデ戦巧者。テイエムスパーダとナムラクレアは前走比+3kgでは厳しいだろう
【2~3着候補】フレッチア…上述のとおり侮れない1頭
【2~3着候補】キャプテンドレイク…ハンデ-2kg、前走比-1kgは狙いごろである。鞍上との相性も期待できる
【2~3着候補】シンシティ…5歳牝馬ながら芝に転向して、新潟千直で3着2着。芝短距離でのスピードも十分とみる。
【穴】ボンボヤージ…上述の川須騎手の騎乗馬。おそらくブービー人気だが、複勝圏はあり得る。
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