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今年の安田記念は4歳馬に注目 (よそトレ#207)

安田記念の出走馬が決まった。
今年はフルゲート18頭で、1番人気は4倍台、5番人気まで1桁オッズ(8倍台)、10番人気でも21倍、と大混戦である。(土曜夕時点)
芝1600なので、例年短距離王者から中距離の実績馬までいろいろなタイプの馬が参戦してくる。必ずしもマイラーが勝つとは言えないところも予想をむずかしくしている。

今年の出走馬は4歳馬が最多

さて、筆者が注目しているのは出走馬の年齢構成である。

「1~3着の馬齢」の太字は最多年齢に該当

過去10年について、年ごとに出走馬の馬齢を数えてみた。
5歳馬が最多の年が6回と過半数だが、6歳馬が最多だった年も2回ある。
そして最近4年では4歳馬が最多だった年が2回あり、全馬の平均年齢を見てもそれ以前に比べ下がってきている。(※この傾向は降級制度の廃止とも関連しているのかもしれない。)
そして、今年は4歳馬が7頭と最多、平均年齢も過去10年で最も若くなっている。
4歳馬の出走頭数が今年よりも多かった2018年の結果を見ると1~3着を4歳馬が占めている。2019年も4歳馬が最多だったが、5歳馬も多かったためか2着は5歳馬となった。2020年2021年は5歳馬が最多だったが、1~3着に占める5歳馬の割合が多くなっている。

馬券の中心は4歳馬

ということで、今年は4歳馬を中心に選ぶのが良さそうだ。
5歳馬も多いことから、2019年と同じぐらいの割合とみて、1~3着は4歳馬2頭5歳馬1頭が来る可能性が高いと考える。
印をつける頭数としては、4歳馬4頭、5歳馬2頭としたい。
なお、3歳馬が3着になった昨年の例があり、6歳馬も過去10年の複勝率が27%(=8/30)と切り捨てるにはちょっと怖いので、それぞれ4歳馬組、5歳馬組に含めて考えることにする。

4歳馬はキャリアの少ないほうから

まず3~4歳馬8頭から4頭選ぶ基準として、キャリア(戦数)を挙げたい。
5歳以上なら過去走実績から得意な距離・コースや脚質なども見えてくるが、4歳馬は実績が少ない。乏しい判断材料で無理して予想すると間違う。
なので、将来性(=まだ発揮されていない未知の実力)を探ることにしたい。とはいえ、新馬デビューとは異なり、ここ(安田記念)にたどり着いた実績があるわけだから、それをキャリア数で評価する。

例外はあるが、概ねキャリア数が少ないほうが良績

例外はあるものの、傾向としてはキャリア数が少ないほうが上位に来ているようである。
今年の出走馬ではホウオウアマゾンがキャリア12戦と他馬に比べやや多く、一段下に見る=候補から外すことにする。

ヴィクトリアマイル組はやや不安

残り6頭で印から外す2頭は、まずファインルージュ。前走ヴィクトリアマイルで2着だが、中2週は牝馬にとって不安要素とみる。特にこの馬の場合、これまでは出走間隔はけっこうあった。厩舎の話では、近2走が消化不良(すなわち、もっと良くなる可能性あり)とのことだが、真に受けていいものかどうか。力を出し切れていない点ではソングライン(ヴィクトリアマイル5着)のほうがあてはまるだろう。この馬も中2週の牝馬であるが、中3週で出たNHKマイルで2着の実績があり、ソングラインが上とみる。
ファインルージュは、乗り替わり・テン乗りの騎手も今回は割引材料だろう。
もう1頭はソウルラッシュを外す。イルーシヴパンサーと同じく4連勝中だが、勝ちの内容や連対率はイルーシヴパンサーのほうが上。
昨年の安田記念で3着だったシュネルマイスターは当確として、印をつける馬4頭目はダノンザキッドでよいか。キャリア8戦と4歳馬のなかで最も少なく未知数だが、その分伸びしろも大きいと考えたい。近4走で15着4着3着7着とパッとしないが、3着はG1マイルチャンピオンシップであり、大きなプラス材料である。7番人気だが、この馬のまだ現れていない能力に賭けたい。
なお3歳馬セリフォスについてはキャリアが浅すぎ、NHKマイルでも4着にとどまっているので印はつけない。

5歳馬は実績重視で

5歳馬(あるいは6歳馬)から2頭選ぶのは将来性より実績を重視したい。
実績で言えばレシステンシアとなるが、この馬もヴィクトリアマイルから中2週である。過去にもヴィクトリアマイルを走って安田記念でも馬券に絡んだ馬はいるが、グランアレグリア、アーモンドアイ、アエロリット(安田記念2年連続2着)であり、それらと比べるとレシステンシアはやや格が落ちると思われる。
実績馬の2番手はサリオスである。近走8着6着3着15着と結果が出ていない。が、今回は相性がいいレーンが乗る。過去2-2-1-0の騎乗成績であり、2走前の3着もレーンの騎乗。この安田記念での巻き返しは十分あり得る。
あと1頭は、6歳馬ヴァンドギャルドを穴馬として挙げたい。5歳馬ロータスランドと迷ったが、牝馬・乗り替わりのロータスランドより、鞍上との相性、東京コースでの経験、2年前の安田記念出走経験などを考慮し、ヴァンドギャルドを選んだ。

まとめ

  • 本命 シュネルマイスター  4歳、昨年の同レース3着

  • 対抗 ダノンザキッド  4歳、マイルチャンピオンで3着

  • ▲  サリオス  5歳、レーンとのコンビに期待

  • 2着 イルーシヴパンサー  4歳、東京コースで4連勝

  • 3着 ソングライン  4歳、ヴィクトリアマイルの雪辱

  • 3着 ヴァンドギャルド  6歳、前走ドバイG1で3着
     


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