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小倉開幕、九州産馬限定戦の予想 (よそトレ#211)

夏の小倉では九州産馬限定戦が4試合ある

2日から始まる夏の小倉開催では九州産馬限定戦が組まれる。
新馬戦1試合、未勝利戦が2試合、2歳オープンのひまわり賞、計4試合あり、すべて芝1200mである。
初日はさっそく第5レースの新馬戦が九州産馬限定戦となっている。
この機会をとらえ、前から気になっていた九州産馬について調べてみた。

10年計では鹿児島が最多だが、熊本のほうが多い年もある

テイエム、本田土寿、ストームファーム

過去10年に中央競馬に登録された九州産馬(現2歳~11歳、登録抹消を含む数)を数えると計328頭、年平均で32頭ほどである。中央競馬全体では年間7000頭以上だから割合としては小さい。
この328頭は生産者を数えてみると31牧場であるが、うち14牧場は登録1頭のみであり、10頭以上(すなわち年平均1頭以上)登録している牧場は8牧場しかない。なかでも鹿児島のテイエム牧場、熊本の本田土寿、ストームファーム(2015年までは村山光弘名義)の3牧場が登録頭数で目立っている。ストームファームはサラブレッド生産に参入して15年程度のようだが、北海道にも拠点を設けており昨年はルクシオンを輩出するなど、さらなる活躍が期待される生産者である。

ストームファームの前身は村山光弘牧場

馬主では、柏木カシノ、了徳寺テソーロなど

これら九州産馬の馬主も当然、九州に縁のある人が多い。テイエム牧場の64頭はすべて馬主 竹園正繼(冠名テイエム)で登録されている。土屋牧場の22頭も同様である(馬主 土屋君春)。
また馬主としての柏木務(冠名カシノ)は生産者柏木務の生産馬20頭に加え、本田土寿、ストームファームなどの生産馬のオーナーになっている。
冠名テソーロで知られる馬主 了徳寺氏(鹿児島県出身)も、ルピナステソーロ(生産者 ストームファーム)をはじめ九州産馬を数頭所有している。

九州産馬は芝が得意!?

これら328頭の戦績(2013年~の9年分)であるが、63-65-72-1309の勝率4.2%連対率8.5%となっている。特徴的なのは芝ダートの違いで、芝53-51-52-874 勝率5.1%連対率10.1%に対し、ダート5-11-19-397 勝率1.2%連対率3.7%となっている。
ただ、これは九州産馬は芝が得意というより、九州産馬限定戦がすべて芝1200であることが影響していると考えられる。年4試合ほど組まれる九州産馬限定戦9年分で36勝カウントされるので、見方を変えれば限定戦以外は出走数も勝率等も厳しいとも言える。(なかには、テイエムチューハイのように障害戦に転戦して頑張っている馬もいるが。)

ダートは芝に比べ出走が少なく成績も悪い

2日第5レース新馬戦の予想

さて、初日の第5レース、新馬戦(九州産馬限定)芝1200の予想である。
出走馬18頭を概観してみる。

生産者ではテイエム、本田、新保、釘田が多頭出し
馬主では加治屋(冠名コーユー)が良績

ついでに、九州産馬で良績を挙げている調教師も確認してみた。

調教師では牧田、谷が良績を挙げている

まとめ

これらのデータから次のように予想してみた

  • コウユーオモイノセ【本命】

  • サツマノオンナ【対抗】

  • カシノサヴィ【単穴】

  • テイエムイッキュウ【3着候補】

  • ゴーツウキリシマ【3着候補】

ちなみに、騎手では幸騎手、松山騎手が九州産馬限定戦で良績を挙げている。

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