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小倉記念…3週前の中京記念(小倉だけど)と何が違う? (よそトレ#216)

開幕週のG3芝2000ハンデ戦。
開幕週と言いながら、実質は中2週の中断後の再開である。
中断前の中京記念(小倉だけど)の予想では1着馬のベレヌスが入っていなかった。最後まで迷った1頭ではあったのだが、、、
と言い始めると言い訳が止まらない。競馬予想をして何が上達したかというと、言い訳(それも自分に対するもの、負け惜しみ)ばかり上手くなる気がする。競馬予想中級者への道は険しい。

中京記念と共通点が多そう

さて、小倉記念の予想だが、距離は1ハロン伸びるが中京記念と共通点が多い。ハンデ戦、夏のG3、芝の小回り1週コースなど。そして、中京記念の反省点を活かせるかどうか。
まずはハンデについて。

今年の出走馬は実力差が少なそうだ

過去10年のハンデを調べると、+1kgから-9kgまで幅があるが、今年は16頭中7頭が-1kgであり、トップハンデで+0.5kg、最軽で-4kgと分布の偏りが少ない。実力伯仲の馬が揃っていると考えられる。
1着馬を見ると、トップハンデまたは準トップが1着の年は3回、軽ハンデ(-4kg以上とした)は4回。偏りは見られず、ハンデがうまく功を奏しているようだ。
2~3着馬では、トップハンデ/準トップの馬が増え、軽ハンデの馬が減り替わりに中間的なハンデの馬が多くなっている。
ついでに1~3着馬の人気も見ておく。
1番人気が馬券にからんだのは10頭中4頭に過ぎない。1~3番人気まで広げても12/30(=4割)である。
1~3番人気が馬券に全く絡まなかった年も過去10年で3回ある。
軸馬は1~3番人気で、と決めてしまうのは危険で、ボックス・フォーメーションなど馬券の買い方も注意が必要である。

今年の出走馬

マリアエレーナ、ヒンドゥタイムズ、カテドラルがハンデ戦向き

マリアエレーナはハンデ戦で0.2.1.0だし、カテドラルは57kgでも良績を残しており、有力候補だ。
ヒンドゥタイムズも戦績を見ればいかにもハンデ戦向きだが、去勢明け8ヶ月ぶりの実戦なのでどうか。調教はまずまずらしいので、久々を理由として消すには惜しい1頭だ。
あと3歳馬のピースオブエイトをどうみるか。
過去10年で小倉記念に出走した3歳馬は2頭のみだが、どちらも2着になっている。2013年のラブリーデイはG1で2勝を挙げているが、皐月賞15着ダービー7着と春のクラシックでは活躍できず、この小倉記念ぐらいから本格化した。2015年のベルーフはデビュー後3.1.0.1と順調な成績を刻んで臨んだ皐月賞で12着、この小倉記念2着で立て直してきた。
ピースオブエイトのダービー18着は度外視としても、その前の3連勝がこの小倉記念のメンバーのなかで評価できるか。過去の戦績では正直物足りないと思われるが、3歳馬の伸びしろと敢えてこのレースに出てきた意味を積極的に評価したい。

コースとの相性

小倉芝2000コースとの相性も考えておきたい。

中団から前が有利

スタート地点が第4コーナーのポケットなので最初のコーナーまでの距離が長く、逃げ・先行馬はあまり無理をせずポジションが取れる。第2コーナーの最高点まで登ってしまえば、あとはゴールまで下り基調なので、前は止まりにくい。
このコースでは逃げ・先行馬が有利と言われているが、過去10年の小倉記念で逃げ馬が残れたのは3着2回のみである。今回はショウナンバルディが逃げ候補の筆頭だが近走では逃げていないので今回も逃げない可能性がある。ピースオブエイトが思い切って主導権を取りにいくか、シフルマンの西村騎手が逃げるか。(同騎手は中京記念でベレヌスで逃げ切り勝ち。)
また、追い込み馬も後ろ過ぎると届かないようだ。残り3Fで先頭から1秒差以内が目安だろう。カデナは今回のメンバーで有力馬の1頭だが、最後尾からだと難しいだろう。
差し・追い込みが決まる場合は、前半足を溜めてゴール前直線で一気に、というより、平均ペースで流れつつ残り3Fあたり(第3コーナー)からロングスパートという感じだろう。

PCIは50台前半が多い

こういったレース展開に向きそうな馬としてヒュミドール(昨年の小倉記念2着馬)を挙げたい。この観点からは昨年の1着馬モズナガレボシも浮上するが、その後は同じパターンでの好走がなく、今回は候補から外す。

陣営の思惑?

最後に、このレース(夏場の芝中距離G3、ハンデ戦)を得意としそうな厩舎をピックアップしてみた。

斉藤崇史厩舎、小手川厩舎が得意そう

有力馬が秋に備えて休養し、馬のコンディションづくりもむずかしいであろうこの時期のレースに出してくるにはそれなりの勝算があろう。(単にローテーションで出しているケースもあろうが。)
夏場、ハンデ戦という2条件では斉藤崇史厩舎(ジェラルディーナ、ヒンドゥタイムズ)、小手川厩舎(ヒュミドール)をプラス評価したい。あと、この両条件で出走数が多い(=積極的な)池添学厩舎、出走数は少ないが良績を挙げている中尾厩舎(シフルマン)も注目しておきたい。

まとめ

【本命】ジェラルディーナ
【対抗】ヒュミドール
【2~3着候補】マリアエレーナ
【2~3着候補】シフルマン
【2~3着候補】カテドラル
【抑え】ムジカ
【抑え】ピースオブエイト
【抑え】ヒンドゥタイムズ


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