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函館記念:ハンデ戦得意とPCIで選んだのは (よそトレ#212)

先週は予想に気がのらず、よそトレも1週お休みしてしまった。
いちおう小倉のレースで複勝中心に少しだけ馬券を買ったが、
的中しても上位人気馬だと回収率が悪く、ガミるレースもいくつか、、、。
10R11Rでセグレドスペリオル、ヒストリーメイカーの複勝が的中し、
なんとかプラスで終われた。

1番人気がほとんど来ないレース

さて、今週は函館記念の予想に力を入れた。
荒れることが期待されるレースだからだ。
過去10年で1番人気は、1.0.0.9と1回しか馬券に絡んでない。
2,3着を見ても過去10年20頭中の18頭は7番人気以下から出ている。
予想がむずかしい(≒人気があてにならない)のは;

  • ハンデ戦

  • 函館コースの特性(小回り、高低差、洋芝)

  • 時期(有力馬は夏休み?)

といった要素の影響が多いためと考えられる。

今年の出走馬に当てはめると

上記の要素を出走馬に当てはめてみた

9アラタが各要素で有望

今年は3,4歳馬の出走がない。5歳馬も3頭のみで、6歳馬が7頭と最多である。7,8歳馬も計5頭出ており、馬齢は高めである。
過去10年を見ると4歳馬が強く、その次が1~3着馬の頭数では6歳だが、率では7歳馬が上回っている。7歳馬はそれなりに勝算があって出てくると思われる。

過去10年の出走頭数は6歳馬が最多

ハンデ戦が得意な馬、あまり関係ない馬

ハンデは-3.0から+0.5まで割り振られている。軽ハンデ=成績が見劣りする馬なので、ハンデの軽重そのものは参考にならないが、ハンデの恩恵を受けやすい馬とそうでない馬は分けられそうである。上記の出馬表を見ると、ハンデ戦で好成績をあげている馬は、マイネルウィルトス、アラタ、サンレイポケットあたりである。ただし、サンレイポケットについては今回はハンデを背負うであり、過去の好成績はハンデをもらう側だった。

過去10年のハンデ別着度数

過去10年のハンデ別着度数を見てもハンデの軽重による成績の偏りは見られない。ハンディキャッパーがとてもいい仕事をしている、と言えよう。

小回り、洋芝をどう見るか

次にコースとの相性である。函館コースで好成績をあげている馬は、アラタ、ウインエクシードであるが、なんといっても母数が少ない。(函館見出走の馬も多い。)なので、代替案として、小倉・福島の成績も抽出してみた。どちらも小回りでゴール前直線が短い。福島はゴール間に少しだけ登り坂があるので小倉との比較がベターだが、サンプル数の関係で上記の出馬表では両コース合計の着度数(芝1800~2000)を抽出している。(注:中山もゴール前直線の長さでは変わらないが、ゴール前で急坂でコース特性が異なると判断した。)
小回りコースが得意な馬としてマイネルウィルトスが挙げられる。
函館コースの別の特徴は洋芝で、重い芝と言われたりする。特に今年は稍重馬場予想なので、稍重・重での着度数も参考にしたい。
アラタ、タイセイモンストルが得意そうである。

7月のレース、巴賞組の実績

次にローテーション・季節要因を検討する。
この函館記念は巴賞(函館芝1800、2週前)とセットで出てくる馬が多い。過去10年延べ159頭のうち55頭、3分の1強が前走巴賞であった。
しかし、巴賞組は勝率では1.8%(過去10年)とふるわないが、2着馬の半分5頭を占めている。
今年は巴賞組が5頭いるが、1頭は選んでおきたいところ。
一方、7月は夏休み・放牧期間とされることも多い。今年の出走馬では4頭が7月のレース経験がない。(7月に函館のレースに出すのは「放牧地=北海道に行くついで」が多いとも言われるが、そのあたりの陣営の思惑・計算はよくわからない。)
7月のレース実績からは、アラタが良さそうとは言えそうだ。

PCI(ペースチェンジ指数)が予想の決め手

最後に、そして、もしかするとこれが一番重要な予想の決め手かもしれないが、PCIについて見ておく。
PCIとはTARGETを使っている人にはおなじみだが、あらためて説明するとペースチェンジ指数のことで、「数値が約50で前後半が同一程度のペース、それより小さい値だと後半の速度が低下、大きい場合は、速度が速くなったことを意味する」ものである。

PCI~52で決まるレースが多い(%は左から勝率、連対率、複勝率)

過去10年の函館記念のPCI(好走のみ)を見ると、1,2着の8割はPCI~52の馬、すなわち前後半のペースが同じくらいの馬が占めている。PCI52~60の馬=後半のペースが速くなる馬=上りで勝負する差し馬には向いていないレースと考えられよう。
そこで、今回の出走馬のPCI(1~3着時)を調べてみた。

出走馬の1~3着時のPCI、函館と東京では大きく異なる

函館あるいは福島・小倉と、東京や京都・中京と比べると、1~3着に入ったときのPCIが全然異なることがわかる。
表の上のほうの馬が、前後半イーブンペースで勝てる馬、下のほうの馬は差し・追い込みで勝っている馬である。
なので、この表で左上のデータが、小回り・イーブンペースでの実績を示している。

まとめ

  • アラタ【本命】…ほとんどの検討要素で上位になっており、死角がない。

  • マイネルウィルトス【対抗】…この馬も死角がなさそうだが、昨年の函館記念で3番人気8着と敗れているのが気がかり。

  • スカーフェイス【単穴】…前走は大阪杯G1で57㎏を背負い、0.5差の6着。今回は55.0kgで出走は有利に働くだろう。(ハンデ戦の実績も悪くない。)

  • タイセイモンストル【連下】…3勝クラスを勝ったばかりなので人気は高くないが、各検討要素を見るとこのレースにマッチしていると考えられる。過去10年の函館記念で、0.1.1.4とまずまずの結果を出している矢作厩舎の馬である点も評価。

  • サンレイポケット【連下】…この馬は本来このレースには向いていないと思う。が、トップハンデが示すように実力は十分であり、しかも今の函館の馬場状態では、底力のある馬が結局残る可能性がある。

  • フェアリーポルカ【3着候補】…ハンデはサンレイポケットに次ぐ±0kgの実力馬だが人気は中程度、ある意味見逃されがちな1頭である。函館での実績はないが福島・中山ではまずまずの戦績なので対応可能だろう。道悪実績も上の出馬表(稍重・重)ではよく見えないが、不良まで含めると悪くない。

  • ウインエクシード【おまけ】…筆者は予想するときは通常6頭を選ぶ。(∵手広く買う資金がない) が、今回は敢えて7頭目を加える。「巴賞組から1頭」なのに選んでいないし、すべて10番人気以下なので、波乱期待のこのレースで選ぶのにちょうどいい。


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