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血液のがん発症から③

処置室の続き
骨髄検査を終えて人生初の輸血を受ける。
自分の体はどうなっているのだろうか?
疑問を抱きながらすべての診察が終了した。
支払いを嫁さんに頼んで仕事の電話をしているとこっちに向かって嫁さんが走ってくる。
嫁「お金が足りない!」
私「えっ?」それなりに現金を持って来ていたはずなのに…
支払機に診察券を挿入して2人でビックリ!なんじゃこりゃ!
クレジットカードが使えるわ、良かった、と支払いを終える。
お腹が空いたのでコンビニでパンやおむすびを買って帰路へ。
私がお腹を満たしていると嫁さんの元気が無い。
長時間の病院でくたびれたのかしら?ごめん待たせたね、と謝った。
いきなり嫁さんが泣きだした。
私「ん?どうした?」
嫁さんから骨髄検査をするという事は…
『血液のがんを確定させるための検査』だと聞かされる。
待ち時間が余るほどあったため嫁さんなりに色々と調べたらしい。
私はまだピンとこなかった。
医師の診断結果は出てないからまだわからない!
と自分に言い聞かせ現実から逃げたかったのだと思う。

続く


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