【ボス名などネタバレなし】エルデンリングDLCクリア感想。~弱者が圧倒的強者に勝つための戦術を教える~


どうも、タイトルの通り、エルデンリングDLC、クリアしました。ボス名などのネタバレはありませんので、安心して読んで下さい。

まず結論から申し上げますと、これぞフロムゲーという感じで、最高の内容に仕上がってました。
本編では謎に包まれた存在だったミケラの足跡を追うストーリー展開と、その冒険の果てに待ち受けるフロムゲー史上最強のラスボスとの死闘には、素直に胸を熱くさせられました。控えめにいって、最高のDLCでした。

ですが世間では、DLCが難しすぎる、理不尽、という理由で賛否両論状態、現在はやや好評なんだそうです。
私はフロムゲーはデモンズソウルからずっと遊んできていますので、このDLC難しすぎる現象はいつも通りの反応、という程度に受け止めています。今作は2500万本売れていて、プレイする母数が多いですし、エルデンリングからフロムゲーに入った新規も多いので、実装直後は否定的な意見が多く出てしまっているのかもしれません。

初代ダークソウルでガーゴイル2体同時戦闘させられた際も、オーンシュタイン&スモウという悪夢の2対1が初めて実装されたときも、そのDLCでも、ダクソ2でも、ダクソ3でも、ブラッドボーンも、DLCが難しすぎる、理不尽、という声を上げるプレイヤーが一定数おりました。そういう存在は後を絶たず、フロムゲーをずっと遊んできた私からすると、平常運転、といいますか、いつものフロムゲーのいつもの反応、という認識しかありません。
昨年AC6が発売されたときも、チュートリアルのヘリコプターが強すぎて勝てない、難しすぎる簡単にしろだの、バルデウスが強すぎる、理不尽だの、と、フロムの新規ユーザーというのは、どうやったらその強すぎる敵を倒せるか、という戦略を真面に考えようともせず、ネガティブな意見ばかりいうんです。そういう人は、根本的にフロムゲーには向いていないタイプですので、フロムゲーを遊ばない方が幸せだと思います。私は体は闘争を求めるタイプの人間ですから、難易度が高ければ高いほどに燃えてきますし、今回のDLCの超高難易度はむしろ望み通りで、大変喜ばしい限り、よくぞ作ってくれたって感じですね。

そもそも、エルデンリングのDLCは、これまでのフロムゲーと違い、影の地に行くための条件が非常に厳しいものでした。
本編でも屈指の強敵であるラダーンと、更に裏ボス扱いで、本編でも3本の指に入るぐらいには強い血の君主モーグを倒さないとDLCエリアに行けませんでしたから、相当プレイヤーを振るいにかけていたと思います。

エルデンリングをクリアしていても、DLCに行ける条件を満たしているプレイヤーというのは、現時点で全体の4割しかいない状態です。
エルデンリングのクリア率は約20%と低く、そしてとてつもなく人を選ぶゲームです。
なので私は本当に無理してDLCなんか買う必要ないですし、そもそも全世界で2500万本売れてて話題だからという理由で手を出す新規を処すゲーム性になってますから、エルデンリングって凄い面白んですけど、絶対安易に人にお勧めしてはいけないゲームだと考えています。あくまでも自己責任で買ってほしいですし、自分が下手くそでクリア出来なかったからと言って難しすぎるだの理不尽だの、うだうだ文句言う人、最高にダサいので、そういうのは自分の価値を下げるだけですし、止めた方が賢明ですよ、と言いたいです。というか、フロムゲーをやらせると、ある意味その人の人間性が解るのかもしれませんね。フロムゲーを難しいな、と感じつつも楽しく遊べてクリア出来ちゃう人か、ぐだぐだ文句ばかり言って途中で投げ出しちゃう人か、エルデンリングは、プレイヤーの人間力も試されるかもしれません。

エルデンリングは、既存のフロムゲーの中だと、戦技や遺灰を駆使すればSEKIRO、ブラッドボーンよりはクリアしやすいかな、という程度で、遺灰、戦技縛りの近接ソロに拘ると、フロムゲーの中でも間違いなく一番難しいです。
途中まで食べていたカレーに福神漬けやらっきょう等を入れて味変するように、レベルを上げたり、戦技や魔法、時には遺灰を駆使することで、ゲーム側でノーマルとかハードと難易度設定入れなくても、プレイヤー自身で自由に難易度を好きなように調整出来て、ゲームが凄い上手い人でも、そこそこでも、苦手な人でも楽しめるのがエルデンリングのゲームとしてのもっとも優れた点です。その優れた要素は、DLCでも健在でした。
DLCエリアでも、攻略が難しいな、と感じたら、探索して影樹の加護を集めたり、レベルを上げたり、DLCエリアにある強力な武器を入手して試したり、ボスに勝ちやすいビルドに変更したりすることで、攻略しやすくなるように調整されていました。

ですがそれでも死ぬほど難しいことには変わりありません。ただでさえ難しいエルデンリングのDLCが、まさか本編よりも遊びやすくなっていて、簡単になっているわけがないでしょう。
エルデンリングDLCに行く条件を満たして、影の地にやって来てまで、難しすぎる、だの、こんなの理不尽過ぎる、などとぼやいたり文句ばかり言ってクリアを諦めるような人は、流石にちょっと危機感持った方がいい、というのは言い過ぎですね。
私はエルデンリングDLCをクリアしましたが、正直、ちょっとこのDLCは凄い面白かったんですけど、どうかしてるぐらいに難しかったので、理不尽、難しすぎる、とぼやきたくなる人の気持ちも解ります。

私も影の地に着いた当初は雑魚敵相手に2パンで殺されるみたいなことは日常で、影の地はほぼ魔界みたいな場所だと思いました。影の地の難易度がえげつなさ過ぎて、逆に本編のエリアに帰ってくると、実家のような安心感を覚え、ニコニコしちゃうぐらいにはDLCエリアは難しい、まさに魔界です。
本編でフロムゲー最強と言われたマレニアよりも強いボスが出てくるだろうな、と覚悟はしてましたが、まさかマレニアが雑魚みたいに感じるほど強いボス達が出てくるとは想定外でしたので、正直久しぶりに心の底から絶望しました。ですがこの感覚は、初めてエルデンリングをプレイしたときに出会ったマルギットと同等かそれ以上の衝撃で、逆に嬉しかったですね。いくらDLCといっても本編やり込んでるし、まあ行けるだろう、という私の想定を大幅に上回る強さのボス達ばかりでした。
あれだけ難しかった本編に慣れてしまった私が、DLCに来て再び初見でエルデンリングをプレイした頃のような恐怖と絶望と屈辱を味わうことが出来る、というのは新鮮な感動がありました。

とはいえ、流石にいくらなんでも難しすぎる、とも感じたので、自分より遥か格上のボスに勝利するために、容赦ない手段を取ったことは否定しません。自分が弱者であることを理解し、圧倒的強者に勝利するための策を練る。それがエルデンリング、というかゲームの醍醐味の一つだと思います。ノベルゲームならともかく、アクションゲームって簡単すぎると逆につまらないもので、プレイヤーが適度に遊び応えを感じる、トライ&エラーが出来る程度の難易度が丁度いいんですよね。

ただエルデンリングDLCは、ちょっとトライ&エラーの回数があまりにも多すぎるので、難しすぎる、とか、理不尽さを感じてしまうプレイヤーの心情も否定はしません。私もあまりにも難しすぎたので、途中でレベル上げした方がいいんじゃないか、と割と真剣に考えたぐらいです。とりあえず、レベル上げよりも、まずはDLC独自の強化要素である影樹の加護を集めてどれだけ戦えるようになるかを知りたかったので、必死に探索し加護を集めた結果、17まで来たぐらいで意外と雑魚敵やボスとそこそこ渡り合えるようにはなったので、結果的にはレベル上げせずともDLCのラスボスまで倒すことが出来ました。

カッコよく勝とうとか、勝ち方に拘るとか、そういうことはもっと上手くなった2週目でやればいいと私は割り切っていましたので、とにかく、初見は絶対クリアする、確実な勝利、という結果だけを求めて頑張りました。弱者が圧倒的強者に勝つための戦術を駆使させていただきました。
私はエルデンリングで卑怯の大切さ、ヤバい相手からは逃げる、ということの重要性を学んだので、卑怯とは言うまいな、と誉れを捨てつつもクリアしました。本当は誉れを守って誉れプレイをしたかったのですが、私のような糞雑魚ナメクジにはとても無理でした。

そんな弱者である私が圧倒的強者のボス達に確実なる勝利を追求した結果、取った戦術は「大盾持って槍チク出血狙い」という、非常に絵面的に地味で配信映えもしなさそうな戦い方になってしまいました。が、私は別に実況者でも配信者でもないですから、取れ高なんてどうでもいいんです。頭おかしくなるぐらいには強すぎるDLCのラスボスを倒せましたから、大満足です。まさに弱者の戦い方です。コスタリカがブラジルと戦うためにドン引き5バックのフォーメーションを駆使してコパアメリカで引き分けて連敗記録を止めたのと同じように、フロムゲーやっててW杯決勝トーナメント常連国とは言え、所詮私のフロムゲーの実力はコスタリカぐらいですので、ブラジルなどという圧倒的強者のラスボスに勝つか引き分けて勝ち点を奪取するためには、盾チクという5バック的なディフェンシブな戦術を取るしかありませんでした。

流石にDLCのラスボスは、もうちょっとあまりにも強すぎて、私のしょぼい腕では大盾持って槍チク、更に遺灰も使わないと全く歯が立たない状態でした。とりあえず、今回は手段を選ばず、申し訳ないのですが勝たせていただきました。もっとDLCをやり込んで上手くなったら、近接ソロでラスボスにリベンジしたいな、とは考えてます。

ちなみにクリアしたときのレベルは175。
影樹の加護は17でした。

加護17でもDLCのラスボスは2パンで死ぬレベルの火力でしたので、流石にちょっとこれは高難易度とかいう次元を超えて、レベルを上げてどうこうとか、そういう強さの相手じゃないよな、と私も多少の理不尽さを感じましたが、出血などの状態異常が入るのが救いで、ビルドを筋神に変更し、大盾担いで槍チクで出血狙い、という、我ながらせこい勝ち方をさせていただきました。
まともに戦ってたら、多分20時間かかっても勝てない気がしたので、あまりじっくりプレイする時間を取れなかったのもあり、勝つために盾チク戦法という、せこい戦術を取らせていただきました。
いや、せこくはないですね。大盾持って槍チクは初代ダクソからあるフロムの伝統的な、弱者が圧倒的強者のボスに勝つための立派な戦術の一つです。悪いがここは確実に勝たせてもらうぞ、という感じでした。
しかしいかんせん絵面が地味ですので、私がプレイしている姿をゲーム配信なんかしたら、糞雑魚ナメクジ盾チク野郎呼ばわりされてブーイングの嵐でしょうから、コマンドRPGならともかく、フロムゲーなんてものは、とても配信でなんて怖くてできません。凄い誹謗中傷されてしまいそうです。

ですがこれまでフロムゲーを全て攻略しトロコンまでしてきたW杯出場常連国とはいえ、所詮私はコスタリカぐらい、せいぜいベスト8が精いっぱいで、ブラジルみたいな常に優勝候補の圧倒的強者からみれば弱者です。そんな私ですら、探索して影樹の加護をしっかり集めて戦術を練ればLv175でもしっかりブラジル的な存在の死ぬほど強いラスボスをきっちり倒せる調整になっていましたので、私は今回のDLCは、本当に凄い神ゲーだったな、と感じてます。弱者には弱者なりの戦い方、勝ち方ってもんがあるんですよ。DLCのラスボスにはその辺を解らせてあげたつもりです(何故か得意気)。

エルデンリングは高難易度ですが、抜け道が非常に多いゲームですので、勝ち方に拘らなければ、ボスを倒すだけなら出来るようには作られてます。それがエルデンリングが初めてのフロムゲーという人にも受けた要素の一つで、全世界2500万本売れた理由でもありますので、エルデンリングが初めてのフロムゲーでゲームが苦手な人は、無理して近接ソロに固執せず、戦技でも遺灰でも協力プレイでも、使えるものは何でも使って、とにかくクリアすることを考えた方がいいですよ。
未だに古参のフロムゲーマーが、レベルを縛るべき、とか、遺灰を使うのは甘え、とか、パリィして近接ソロこそ勝利とか、そういう厄介オタクみたいなことを言って、エルデンリングからフロムゲーに入って来た新規を無自覚に苦しめてしまうんですよね。
私はフロムゲーはデモンズソウルから全作クリアしてますが、まずは自分の力量とボスの強さを冷静に分析し、ちょっと今のままでは勝てそうにないな、と感じたら素直に勝てるぐらいまでレベルを上げるとか、武器を鍛えるとか、強い戦技を使うとか、遺灰を使う、魔法を使う、そういう柔軟性がエルデンリングでは凄く大事です。レベル1遺灰戦技なし近接ソロ縛りプレイなんてのが出来るのは、極一部の変態だけなんです。
そんな変態の理屈に右往左往されちゃいけません。自分がゲーム下手くそであることを自覚してるのなら、下手くそは下手くそなりに、弱者として圧倒的強者に勝つ戦術を模索し、勝利という結果を掴んでいく。それもまたエルデンリングの戦い方だと私は考えていますので、もし今勝ち方に拘ってDLCボスに苦戦している、という人は、思い切って勝ちやすい武器に変えるとか、遺灰を使うとか、ボスに勝ちやすいビルドを模索するとか、柔軟性を持って、勝つための戦術を考えた方が有益です。
中途半端なプライドが邪魔をしてせっかくの神DLCを詰んでしまうぐらいなら、4400円も払ったんですし、どんな手段を使ってもクリアしてエンディングまでは観た方がマシです。近接ソロ縛りとか、上手くなっていくのは2週目とか、周回とか、新キャラ作ってでもいいので、私のようにフロムゲークリア出来ると言っても、自分がコスタリカで、ラスボスが明らかにブラジルで勝ち点取らないといけない状況だと感じたら、自分はコスタリカぐらいの実力、という自覚のある人は、意地を張らずに、1週目はとにかく意地でもクリアする、大盾槍チクマンになってでも、とにかく勝つことを推奨します。
自分の美学やプレイスタイルを守ってすんなり勝たせてくれるほど、DLCのボス達は甘くありません。特にラスボスは間違いなくマレニアを遥かに超えて、フロムゲー史上最強の存在になりましたので、そういう遥か自分より格上の相手に確実に勝利するためには、勝つための戦術というのが大切です。無策の脳筋2刀流バッタプレイとか、脳死戦技ぶっぱの勢いで勝てるほど、DLCのラスボスは甘くありません。

エルデンリングDLCでは神秘ビルドが優遇されていますので、もし今DLCで苦戦している、という人は、神秘ビルドに変えることを推奨します。

ブラボにもありましたが、エルデンリングから本格的に実装された神秘ビルドは、本編のラスボスが状態異常が一切効かない神秘ビルド殺しでプレイヤーの反感を買ってしまっていました。ですがDLCではその辺を反省したのか、反省した毒沼まで作り、DLC攻略する上で撃破必須のボスに状態異常無効の敵はおらず、神秘ビルドの状態でもラスボスをクリア出来る調整がされていました。

ただ間合いを積極的に取ってくる本編のボスとは異なり、DLCのボス達はがっつり間合いを詰めてきたり、開幕突進してきたり、ラスボスなどは遺灰を呼ぶ隙すら与えてくれなかったので、当然魔法や遠距離攻撃を差し込む余地も少なく、純魔や祈祷使いだと、正直遺灰や協力者がいないと苦戦は必至です。本編では攻略だけなら純魔が最強でしたが、DLCでは近接神秘ビルドのキャラが優遇されているかな、とプレイしていて感じました。

DLCでは筋神(筋力と神秘に振ったビルド)で指紋石の大盾持って出血派生の槍か刀でチクチクマンが、クリアするだけならド安定で地味ですが、勝てます。DLCのボスの難易度、動きに慣れてきたら、技神(技量と神秘に振ったビルド)とかで、出血狙いの曲剣2刀流ビルド辺りにすれば案外サクサク攻略出来るかな、と思います。
信仰戦士や純魔はDLCではやや不遇で、苦戦させられますね。私は信仰戦士で始めたので、スタート直後は苦戦させられました。やっぱり最後は筋力と出血こそ正義なんでしょうか。

エルデンリングDLCをクリア出来ない人、危機感持った方がいい、みたいなしょうもないミームは私は決して言いません。DLCは本編に慣れた人でも、本当に頭おかしくなるぐらいには難しすぎるのは事実ですし、ダクソ3、ブラボ、SEKIRO、エルデンリングをトロコンするまでやり込んできたこの私ですら、初見では大盾槍チクマンという、弱者が圧倒的強者に勝つための戦術を取らざるをえないぐらいの凄まじい難易度でした。

エルデンリングDLC、私は大満足しました。一応DLCのラスボスは倒しましたが、DLCはとてつもないボリュームがあり、まだまだ探索してないエリアや倒していない追憶ボス、洞窟なんかも沢山あるみたいですので、これからは、じっくりマイペースでプレイしていこうと思います。エルデンリング、本当に一生遊べるんじゃないか、ってぐらいの凄いゲームです。エルデンリングあったら、もう他のゲーム要らないか、爺さんになってもエルデンリング遊んでそうで怖いですね。いつか70超えたらDLCも含めてRTAして、エルデンリング世界最高齢RTA記録を出したい気持ちです。

ということで、感想は以上です。もし今DLCのボスに大苦戦しています、という人がいたら、思い切って筋神にビルドを変更し、大盾槍チク戦術を取ることを選択肢の一つに入れてみるとよいでしょう。あなたがフランスやアルゼンチンと言えるぐらいエルデンリングが上手い、RTA出来る、マレニアノーダメージ、レベル1縛りクリア余裕、というぐらいならラスボスのブラジルと普通に戦ってみても良いかもしれませんが、そんなの無理、コスタリカぐらいの実力で、クリアするので精一杯なんですよ、というのなら、弱者の勝ち方、盾チク戦術を頭の片隅に入れておいて下さい。


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