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プラモいきおいまかせ (30MM アルト [グリーン])

久しぶりにジャンク品ではなく買ったプラモを作りましょう。
福袋に入ってた量産機っぽい彼です。

30MM アルト [グリーン]

仮組みをしましょう。ザ・量産機といった雰囲気。
追加装備をつけるための 3mm 穴が「正義」のスタンドが操る死人に攻撃された跡みたいになってますね。これは目立つ。

全身穴だらけ

ケツに謎の追加パーツ。屋外用座椅子でこういうのがあります。
座面は頭部パーツとして使ってもいいよとのこと。ドラグナー3 っぽくてそれはそれで好き。

意図の読めないパーツ

表面を荒らしましょう (初)

鉄っぽさを出すため、流し込みタイプの接着材を表面に塗って柔らかくなった所をスチールブラシで叩きます。鋳物のような表面を目指しましょう。意外に力が要る。
もっとゴツゴツさせたいならジェッソやモデリングペーストを歯ブラシで叩き付けましょう。これはかなりゴツゴツになります。

肌荒れ

追加パーツを自作しよう (初)

腰の前がツルツルで寂しいので小細工をします。
ランナーをヘアアイロンで潰して作ったプラ板でウインチのフックを引っ掻けるようなやつを作りました。米粒に写経をしてるような気分になるサイズ。

小さすぎ

全身の 3mm 穴を埋めるパーツです。プラ板とランナーをくっつけりゃできるだろ、という甘い考えは捨てろ。取り外しで捻る動きが入ると簡単にもげます。

弱い

プラ板とランナーに穴を開けてプラ棒を貫通させて接着。子供騙しの補強だがまぁまぁ耐えてくれる。やらないよりマシ。

穴をふさぐだけだから楽、と考えていた時期が俺にもありました

ヘアスプレーチッピングしましょう (失敗)

塗装です。先代のエアブラシは落下して折れたので二代目です。高い所の物は落ちる。立てた物は倒れる。朝晩  100回書き写しなさい。
新装備の防毒マスクも参戦。

二代目はバッテリー残量が一目でわかるのが嬉しい

ヘアスプレーチッピングをする予定なのでまず下塗り。塗装が剥げた所に見える色です。錆止め塗料っぽい赤茶けた色。

もう少し暗くても良かったかも

下塗りした上にヘアスプレーと塗料を塗って、水で濡らしてこする。こする。塗料が落ちない。
しつこくゴシゴシ擦ったり調色棒でつついたりしてなんとか塗料を剥がしていきます。この時点では気づいていませんが、これは失敗です。テストに出ます。覚えておきましょう。

剥げすぎ

ドッティングしましょう (失敗)

油絵具を少し乗せて指で伸ばすことで色味を変えることができます。
今回は退色を白、緑の補色の赤で色むらを出します。

少しだけのつもり

赤い。赤すぎ。『千と千尋の神隠し』の DVD か?明らかに色が乗りすぎたのが写真左。やべぇのでキムワイプで赤みを拭き取ったのが右。

ホントだ…こりゃ赤い!

本来ならここで完成の予定でしたが、全体的に赤い上に塗装剥げも何か思ったのと違う。廃棄品かな?

長年野ざらしならアリ

ヘアスプレーチッピングしましょう (正解)

あまりにダメなのでこれを下地にもう一度ヘアスプレーチッピングに挑戦しましょう。私は間違いから学ぶことができる人間。
おそらくヘアスプレー直吹きでは粒子が大きくばらけるのでヘアスプレーの層が綺麗にできてないと推測。ヘアスプレーを紙コップに吹いて集めエアブラシで薄く満遍なくたっぷり塗りましょう。
その上で塗装。

下地の上にヘアスプレーと塗料の薄い層が重なる

これを濡らすと水がヘアスプレーを溶かして上の塗料が浮いて剥がれるという理屈のはず。
溶けたヘアスプレーが泡立ってきたので正解です。すごい、少しずつ塗料がはがれていく。自然な退色や塗料剥がれを早送りで見るような光景。なんなら筆で触らなくても少し色が落ちていく。

正解すると筆で優しくなでるだけで色が落ちる

というわけであとはスミ入れして完成。
写真撮るの忘れたんで解説してなかったけど左半身の被弾跡は「ドリルで掘る → パテ乗せる → 弾痕周辺に少し盛る」で形を作り、グレーとサビ色で着色。最後に鉛筆で金属感を出したもの。鉛筆、とても良い仕事をする。

被弾跡にピントのあった写真がなかった

穴をふさぐパーツをつけるとこう。
素組みでパーツのつけかえ遊びをするんでなければさっさとパテで埋めた方が 1万倍は楽です。埋めろ。

パーツが細かいし取り外しが面倒

結局あれこれ手をかけた本体より、黒塗って白の油絵具でほんの少し汚しただけの銃やバックパックの方が良い仕上がりになっている皮肉。無駄な努力の結晶。

良い照りとくすみ

というわけで結果的には良い学びになった 30MM でした。
福袋には似たようなのがもう 1体いるけどどうしよう。

オモチャとしては楽しい

30MM、素組みでごく軽いウェザリングだけするのが正解なんだろうな。

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