見出し画像

プラモいきおいまかせ (HG ガンキャノン)

プラモやってますか?ジャンクを買うと好き勝手に知らない技術を試せます。思い入れが無いので。
今回は 500円で買った HG ガンキャノンでいきます。
まずは前の持ち主の頑張りに思いを馳せましょう。

首をマーカーで塗ろうと思ったら肩パーツが邪魔で塗れなかった努力の跡の良さ
ゲート跡を消そうと頑張ったらめちゃめちゃえぐれた挑戦の痕跡の強さ

下処理をしましょう

下処理のためバラしましょう。
バラしました。

欠品はなさそう

パーツの合わせ目に隙間は見えるが、工具を突っ込んでもビクともしない。
これは…

ダボピンとダボ穴にキラリと光る接着剤の跡

ダボピンに接着剤をつけた前の持ち主。絶対にバラけないようにしようという気概です。頭が良い。
分解は諦めましょう。

合わせ目を消しましょう

溶剤系の接着剤で合わせ目を消す予定をキャンセル。黒い瞬間接着剤で隙間を埋めましょう。初ツールです。

盛る
削ると残る

乾燥が早いからかヒケはあまりできない。まぁまぁサクサク削れる。塗装前提の軽い穴埋めには良い。

合わせ目が開く所は流し込み接着剤を使う。これも初ツール。

むにゅ。

黒瞬着と真逆。粘度が非常に低くて合わせ目にスッと入っていく。他の溶剤系の接着剤よりプラが柔らかくなるのが早い気もする。

スジ彫りしましょう

意味はわからないがとりあえずクランク

スジ彫りは何度かやってきてるので慣れ作業です。けがき針で跡をつけて、タガネで少しずつ掘るスタイル。
鋸刃になったスジ彫り道具は自分にはあわなかった。

プラ板を貼りましょう

スジ彫りで凹んだモールドを作りました。マイナスの後はプラスです。
プラ板を貼って凸モールドを作ります。

派手にえぐれてる
最初っからこういうデザインでしたと言い張ろう
T型定規で細いプラ板をちまちま平行に切っていくの楽しい
膝下を少し削って重ねたプラ板を突っ込んだ

白い所がプラ板を貼った所。プラ板細工は極めるとフルスクラッチめいたことができるので目指します。

ヘアスプレーチッピングしてみましょう (初)

ヘアスプレーチッピングを試します。詳細は各自検索。
「下地」「ヘアスプレー」「色」の三層を水のついた筆でこすると、溶けたヘアスプレーごと上の塗装がはがれるという。
塗装剥げを再現する表現方法の一種ですね。
雑誌で「サーフェイサー代わりにラッカー系塗料で下塗りをする」というのがあったのでやります。ガイアノーツで茶色っぽい色を混色。着色。

めちゃめちゃ塗料はじく所がある

中性洗剤で洗ったのに全然色が乗らない箇所が所々。怠けるな。サーフェイサーを吹け。

あちこちに削りカス

中性洗剤で下洗いしたのは事実だが、歯ブラシでこすったりしてないので削りカスがたまっています。やった気になってる仕事ですね。

ヘアスプレーを吹いたら着色です。今回の塗料はアクリル絵の具。そこらの文具店でも売ってるやつ。安いので偉い。

マットな色調。

アクリル絵の具をタミヤのアクリル塗料溶剤で希釈。塗り重ねる。隠蔽力が強いのが偉い。
乾燥機に投入。待ち時間でヘアスプレーチッピングのおさらいをしておきましょう。勤勉ですね。

「ヘアスプレーチッピングをする時は塗料の定着が弱くなるよう、アクリル塗料は溶剤でなく水で溶くこと」
「乾燥は軽めにしておくと剥がしやすい」

説明を聞く前から勝手に作業を始めるキッズ、いますね。貴様に何がわかる。
ダメならダメでその時です。筆で水をこすりつけます。剥げました。

できるじゃん

雑誌の作例より塗装剥げが少ない。
けがき針でつついて傷をつけるとそこから水が染みて塗料が大きく剥げます。知恵です。
下地の色はもっと色相の違う色か濃い色にした方が塗装剥げが映えたな、と反省。勉強。

ドライブラシしましょう

一気に風合いが変わる
黒い部分はダークグレーを使いたかったけど切らしてたのでいつもの焼鉄色

ミリタリー系の模型雑誌を参考にドライブラシでひたすらちまちまと塗装。乾いて色がカスカスになった筆をプラモにこすりつける。綺麗に洗ったと思った筆でも乾いてから触ってみると指に色がつく。あれを模型でやります。
明るい所は黄色を混ぜた赤、陰は紫を混ぜた赤を塗る。補色。聞いたことがある。メリハリがつく。らしい。
肩やつま先は青銅みたいな色でドライブラシ。塗料が余ってたので。
たしかこのあたりでスミ入れもやってます。写真は前後してるのもあるので信用してはいけません。
突起の周囲にスミ入れして先っちょを明るくするやつもやってます。ピンウォッシュという名前だった気がする。本当か?

キャンディ塗装してみましょう (初)

目元のカメラ部分には光ってもらいましょう。キャンディ塗装です。
本来はメタリックでツヤツヤにしたい時にエアブラシを使用する塗り方ですが、手塗りだとどうなるのかなという好奇心が湧きました。アドリブ。

最後にクリアグリーン

銀色で反射した光がクリアグリーンを通るので緑色に光ります。手塗りのボコボコの塗りでも光っています。

油彩ドッティングしてみましょう (初)

油絵具を使ったウェザリング技法です。我が家には大昔に買ってほぼ使っていない油絵具があります。

30年モノ
ちまちまドットをうつ

白、黄緑、オレンジのドットを乗せて指で伸ばします。伸びました。複数の色相が重なるのでリアルっぽくなります。
もちろん油絵具を使ってるのでめちゃめちゃベトつく。オイリー。トップコートを吹いたらサラサラになりました。トップコートを吹く直前にやりましょう。
リアルタッチマーカーを指で伸ばしても似たようなことはできるんじゃないかなと思うけど、明るい色の層を重ねられるのは油彩ドッティングだけかも。各自試してください。宿題です。

完成しました

デカールを貼って、つや消しトップコートを吹いて完成。

黄色いパーツはカッパーで着色するとかっこいいと聞いたのでずっとそれでやってる
いつついたのか全くわからん右耳の大きな傷はお気に入り
自然光が映えるし目も光る
塗りが荒いのでアップだと水彩画みたい

遠くから見ると良い感じに見える系ですね。毎回こうなりますね。他にできないんですか?
次はウェザリングしないでかっこよく見えるやつやりましょう。小洒落たやつ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?