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【百年ニュース】1921(大正10)6月23日(木) 自死した東京外国語学校のインド人講師ハリハルナート・トゥラル・アタルの追悼会が東京帝国大学で行われる。アタルは英国のインド支配に抗議する遺書を残し服毒。ヒンドゥー式で挙行された葬儀では中野正剛や大川周明らアジア主義者が哀悼の辞を述べた。

自死した東京外国語学校のインド人講師ハリハルナート・トゥラル・アタルの追悼会が東京帝国大学で行われる。アタルはさる6月14日午後2時頃、自宅2階の8畳間で劇薬を飲んで服毒自殺をはかって苦悶しているところを女中が発見し直ちに手当を加えましたが、午後4時に死亡が確認されました。

アタルは当時英国の領土だったインドのユナイテッド・プロビンス、現在のウッタル・プラデーシュ州ヴァーラーナシーの出身で、5年前の1916(大正5)年に来日しました。平素から英国のインド支配に不平を漏らしていましたが、遺書にも英国政府に対する抗議の文章が残されていました。この日の追悼会はヒンドゥー式で挙行され、中野正剛や大川周明らのアジア主義者が出席し、哀悼の辞を述べました。

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大川周明

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大川周明『印度に於ける国民的運動の現状及び其の由来』(1916)


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