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【百年ニュース】1921(大正10)5月11日(水) 無線通信最大手マルコーニ社が2波を使った同時通話の無線電話実験に成功。英国のサウスウォールドとオランダのザントフォールト間の海上200kmを50分間つなぎ交話。当時の無線は軍事的にも重要な最先端技術で各国が開発を競っていた。

無線通信最大手マルコーニ社が2チャンネルを使った同時通話の無線電話実験に成功しました。英国のサウスウォールドとオランダのザントフォールト間の海上約200kmを、波長100m、3MHzの短波を使い50分間つないで交話しました。この実験は英国ザ・タイムスとの共同公開デモンストレーションとされ、新聞社の特派員を招いて行ったため、新聞で大きく取り上げられました。

当時の無線は最先端の技術であり、軍事転用も可能なことから各国が開発を競っていました。日本は残念ながら無線の技術では英国や米国に劣っていたのが現状でした。なおマルコーニ社の創業者グリエルモ・マルコーニはイタリア出身の発明家で、1909年に無線技術発展への貢献から、わずか35歳でノーベル物理学賞を受賞しています。同時通話実験に成功したこの当時は47歳でした。

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グリエルモ・マルコーニ



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吉塚康一 Koichi Yoshizuka
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