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【百年ニュース】1921(大正10)4月18日(月) 第一次世界大戦の戦時論功行賞で陸軍参謀総長の上原勇作が子爵に,また浦塩派遣軍司令官の大井成元が男爵に昇爵。また前年11月付で勲一等旭日大綬章を叙勲。

第一次世界大戦の戦時論功行賞で陸軍参謀総長の上原勇作が子爵に,またウラジオストク派遣軍司令官である大井成元が男爵に昇爵しました。また両名とも前年11月付で勲一等旭日大綬章を叙勲。

ときの首相原敬は詳細な日記を残しており,日本近代史の第一級の史料となっています。ちょうど1週間4月11日の原敬日記に上原勇作の昇爵に関する記述があり、海軍の島村速雄の人事をスムーズに進めるために、田中義一陸相と折り合いの悪い上原を元帥に登らせるが、定年も近いので我慢するよう田中に告げ、納得させようとする原首相の様子がわかります。今も昔も人事は微妙なバランスのなかで成り立っているんだとわかるエピソードです。

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大井成元


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