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【百年ニュース】1921(大正10)3月19日(土) 珍品五個事件が拡大。野党憲政会総裁の加藤高明が,船成金の内田信也から不明朗な5万円の寄付を受け「珍品五個領収致し候」との領収書を書いた,いわゆる珍品五個事件で,釈明を迫られた加藤は内田からの書簡を公開。しかし疑惑はより深まる結果となった。

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内田信也

加藤高明自ら内田信也の書状公表す。加藤はこれにて弁明し得たるつもりならんも,内田の書状には明らかに,島田三郎,尾崎行雄らを援助せざるを条件として,加藤に五万円を贈りたるものにて,加藤はこれに対し,条件堅く遵守すべき旨返事したれば,かえって事実を確かめたる結果となりて,非難一層甚だしきが如し。

原奎一郎編『原敬日記 第五巻 首相時代』福村出版,1981年


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