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マジックミラー

「あたしの有名は君の孤独のためにだけ光るよ 君がつくった美しい君に会いたいの
 あたしのゆめは君が蹴散らしたブサイクでボロボロのLIFEを掻き集めて大きな鏡をつくること」

クソカワ女優の戸田真琴さんがTwitterを辞める事にしたとのことで、突然の発表に混乱しつつも彼女が切っ掛けで始めたnoteに書き残しておきたかった。

彼女の初監督となる実験映画撮影の為のクラウドファウンディングも募集中の矢先に突然の発表に思えたが、理由は内容のとおり顔の見えない第三者からの悪意によるものだったのがひどく残念だった。

いつだって好きな人達が毎回つまらない人間の理不尽な悪意で傷つけられてる時に何もできない無力感とやるせなさに震えるし、超歌手の大森靖子さんがフェスで他のバンドと衝突した結果、様々な顔の見えない悪意により炎上し一時期Twitterの垢を消した時の事までフラッシュバックしてしまった。

そして残念ではあるけど…彼女の決断を尊重したいし、これから映画を撮ったりスカパー最優秀女優賞から次のステップに進む大事な時期だからこそSNSの騒音に悩まされないのは良い事だとも思う。

つい先日、彼女はデビュー三周年を祝うイベントを終えたばかりだった。写真はデビューから一周年の時に賞レースで新人賞を取れなかった彼女にゲストで来た大森さんが第一回大森靖子賞をプレゼントした時のものだ。そして自分もその現場で戸田真琴という人を初めて知った日でもある。

あれから2年…その後2度の写真展と2度の賞レースと本当に色々な事があり現場でもSNS上でも沢山の思い出を共有する事ができたし今まで貰った大事なリプは全てスクショで残している。彼女が有名になるにつれて顔の見えない悪意や誹謗中傷が増えた事は事実だし、今回の事で本当に無念なのは大森さんのTwitterでの絡みが見れなくなる事だ。

これから彼女は今以上にどんどん活動の幅を広げて映画を撮ったり本を執筆したり大森さんの活動スピードに負けず劣らず活躍していくと思う。大森さんの周りには沢山のミュージシャンやアイドルがいて、ミュージシャンでない彼女が同じイベントに立つ機会は圧倒的に少ないけど…戸田真琴は大森さんと同じ音楽のフィールドにいないからこそ、他ジャンル同士でお互いの仕事を認めあい対等に肩を並べられる日が来ると思える事が希望だ。個人的には彼女の尊敬する先輩である紗倉まなさんがそうであったように、いつかミスiDの審査員側で大森さんと並ぶ予感すらある。

それまで自分はTwitterを辞める気はないし、写真展の時も賞レースの時も演者でもない自分に出来る事は現場に通う事とRTしたり拙い呟きでTLに好きな人達の事を広めることくらいだから。

大森さんのマジックミラーは現場に集った人達の思いを演者が広い集めて乱反射させて互いを満たす言葉であるはずなのに…リアルとネットの鏡を裏返せば、現場の多幸感溢れる空気と真逆のSNS上で顔の見えない悪意のこもった言葉に汚されている状態の事を指してるようにも思えた。でもそれは本来、彼女達の目の前に晒すべきものじゃない筈だ。

「汚されるための青春じゃないわ ピンチはみせられない」

もし、戸田真琴という人の事が気になっている人がこの文章を読んでいたら…彼女の魅力は正直AVだけでは半分も伝わらないと思うし、彼女の映画・音楽に対する感じ方、文章やトークイベントの方がわかりやすいと思う。そして実際に目の前で話す時に合わせ鏡の様にお互いに向きあった状態でどんな人にも目を合わせてその人の世界を逃さず見ようとしてくれるから、機会があればイベントで接触してみて欲しい。

SNSでなくリアルに接触する事でしか理解できない事もあるのは絶望だけど、一人でも多くの人と出会いたいと言ってた彼女の僅かな願いだと思うから。

最後に以前の彼女とのやりとりの中から今回の事に繋がると思えたツイートを置いておきます…フィルターになる事が出来なかった深い悔恨を込めて。

以上、支離滅裂になってしまったけど彼女がTwitterを辞めるタイミングだからこそ顔の見えない悪意に対する絶望と今後の儚い希望を込めて残しておこうと思ったこと。

「いままでのこと全部消すから 幸せになってやくそくよ」

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