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伝プトレマイオス『百言集《センティロキウム》』72


LXXII.
Dominus triplicitatis ascendentisque, ad educationem pertinent, ea capias. Quae vero ad vitam, a dominis triplicitatis sectarij luminis.
Nam si domini triplicitatis ascendentis in dignitatibus sunt vel in angulis, & fortunati enutriuntur, evaduntque annum primum, qui nati sunt. propter imbecillitatem enim infantium profectionem aphetae non consideramus, nisi post annum. Ideo autem triplicitatem ascendentis accipit, quia conditionem ineuntis vitae, imo totius ascendentis significat. Quae vero ad vitam, hoc est, utrum per totam vitam non facile fit aegrotabilis, aut facile enim parva causa laedatur. Capias (inquit) a domino triplicitatis eius, cuius est signum, ubi luminare sectarium invenitur, hoc est, a dominis triplicitatis signi, ubi Sol est die, Luna in nocte. Haereses enim Graece, Latine sectas appellamus, quasi enim quaedam sectae in stellis considerantur. Nam quoniam Sol diurnus est, omnes diurni Planetae sequuntur eum, ut ♄ & ♃. Et Lunam nocturni omnes, ut ♂ , ♀. ☿ autem utrisque se adcommodat. Diurnus enim est in die, nocturnus in nocte. Similiter, quia Sol masculinus est, masculini de secta ipsius sunt, ut ♃ , ♄ , & ♂ in die, & ☿ orientalis. Lunam foeminini sequuntur, ut ♀ & ♂ in nocte, & ☿ vespertinus, hoc est, occidentalis. Signa quoque prout masculina foemininaque sunt, & nocturna diurnaqe, alterutrum luminarium sectam sequuntur. Quod nos sectam, id nonnulli Latinorum condicionem stellarum appellant.

[羅] 教育に関しては上昇位の三角相の主(惑星)が採られる。一方、生命にかかわることがらに関しては光球の昼夜区分の三角相の主たちが勘案される。
上昇位の三角相の主が尊厳をもつか角隅のいずれかにある時、生まれてくる者は幸いに養われ、最初の歳月を過ごす。というのも生まれてくる者の病患の原因はアフェタの出発の一年後からしか勘案されないから。そこで上昇位の三角相の自然本性が採用される。これが生命の端緒ばかりかすべての上昇の条件を意味しているから。生命についてみるに、これが生涯にわたる病をもたらすことは容易ではないにせよ、小さな原因が傷を負わせることは容易である。彼は言う、昼夜区分の光球がある星座の三角相の主、つまり星座の三角相の主(惑星)たちのうちのひとつで、日中は太陽、夜間は月である。ギリシャ語のハイレ―シスはラテン語では昼夜区分(徒党、セクト)と呼ばれる。これは諸星辰が徒党をなすものとみなされたからである。太陽は日中にあって、♄や♃のような日中惑星の数々はこれを追い、月には夜間に♂や♀が追随する一方、水星は両者に適合する。日中惑星は日中(誕生)を、夜間惑星は夜間(誕生)をつかさどる。また太陽は男性性であり、日中の♃、♄、♂および東の☿のような男星座はこの昼夜区分に属する。夜の♀、♂、夕べつまり西の☿のような女星座は月に追随する。星座の数々も男か女、夜間もしくは日中に分けられるので、この光球の事例に従う。昼夜区分(徒党)とは、まさにラテン人が諸星辰の条件と称するところ。

[亜] プトレマイオスは言った。昇位点(アセンダント)の三角相の主〔支配惑星〕の数々からは養育〔滋養〕tarbiyahが明瞭となり、その時の光球sahib al-nawbah〔交替する主〕つまり二つの光球の一方の三角相の主〔支配惑星〕の数々からは生活様式が明らかになる。
註解
本書でプトレマイオスは、判断を下す者にとって、さまざまな方法の根usulを知らせてくれる。一方、四書al-kutub al-arba’ahの枝の数々〔各章〕furu’では、その判断について十全に説いている。前者つまり養育については、昇位点(アセンダント)の三角相の主〔支配惑星〕の数々が枢要角の位置にある時の力能を知らせる様相、およびそれらが邪悪〔惑星〕によって損なわれないことについて考察される。この章で彼は、善〔惑星〕の数々が昇位点(アセンダント)の度数にある時、その他、占星術師たちが養育〔滋養〕に関して論じているところについての観察をつけ加えているが、ここで彼はただそれらを記すだけで、それらが誤伝であるにせよ、養育〔滋養〕に関して時のうちによいものがつけ加えられるなら、この論議には利点があることを示している。
生活様式についても同様である。誕生時日〔星図〕においては、時の光球sahib al-nawbahつまり昼の太陽が生命を意味するもの(ハイラージュヤー)haylagiyahに来る時、および夜の月が合における昇位点(アセンダント)の度数および逆位の幸運の部分〔籤〕にある時。これら〔光球〕の交替nawbahが生の様式を支配している。三角相の第一の主〔惑星〕の徳能は生の最初の三分の一の生活様式の善性を指し示し、第二の主〔惑星〕がこれにつづく生の、第三の主〔惑星〕が残りの生〔の生活様式の善性〕を指し示している。それはさて、生活様式にとってこれらとは別の要素がある。第二〔の家〕とその主〔惑星〕の繁栄のしるし〔吉兆〕、幸運の部分〔籤〕とその主〔惑星〕。いずれ彼は繁栄のしるし〔吉兆〕として他より有用なものを取っている。

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