伝プトレマイオス『百言集《センティロキウム》』75

LXXV.
Quando Sol domino ascendentis in ♌ coniungitur, nec ♂ dignitatem ullam habet in ascendente, neque in octava domo fortunatus est Planeta, cremabitur qui tunc natus est.
Causa est: nam dominus ascendentis ipsum, qui natus est, significat. quando ergo comburitus, & in ♌, quod signum calidissimum atque siccissimum, & omnino maxime igneum est, incendium significat. Si nullam (inquit) ♂ dignitatem de quinque Planetarum dignitatibus habuit in ascendente. liberat enim, si habuit: & tanto propius periculum accedit, quanto minor erit dignitas eius. Sed mirum erit forsan alicui, cur ♂ dignitatem habens in ascendente, liberet: cum utique fervore suo deberet augere incendium. quia videlicet malefactivi etiam Planetae suis, ut sic dicam, faveant. Sui autem sunt, in quibus dignitatem habent. Unde, si domini ⊕ fuerint, & in angulo dignitateve sua reperiantur, & dominum ascendentis, vel ascendentem ipsum gradum aspiciant, divitias nato conferunt, quavis congrua sibi ratione: verum, si etiam ♂ nullam habuit in ascendente dignitatem, evadit tamen natus, si fortunans Planeta in 8. fuerit domo. liberat enim a mala morte, ut dictum est.

[羅]　太陽が上昇位の♌の主と合し、♂の尊厳が上昇位になんの効果ももたらさず、第八の家に幸運惑星がないなら、生まれるとたちまち燃やされるだろう。
その理由は以下の通り。上昇位の主（惑星）は生まれてくる者を意味している。つまり♌はもっとも熱く乾いた星座であり、もっとも火性で炎上を意味しているので燃やされる。そこで♂の尊厳が上昇位において五つの惑星の尊厳とどのような関係もないなら、これは自由にそのようになす（燃やす）ことになる。危難が近づくほど、その（？）尊厳は小さくなる。しかしここで、上昇位の尊厳をもち、自由になるとは、その熱によって火を増すことに他ならず、邪悪（惑星）に有利となるとはこの意味に他ならない、と考える者もあるかもしれない。尊厳をもつのはこれらであるのだから。とはいえ、幸運の籤⊕の主がみつかり、これが尊厳のある角隅に見つかり、上昇位の主（惑星）と四角相をなすか上昇位そのものにあるなら、第八の家にいかなる惑星があるにしても赤子に富が授けられる。つまりこれはすでに述べたように邪悪な死から解放されることに他ならない。

[亜]　プトレマイオスは言った。火星が獅子宮で昇位点(アセンダント)の主〔支配惑星〕と体躯を合し、火星が昇位点(アセンダント)に参与〔を分有〕hazz〔役をもつ〕しておらず、善〔惑星〕も第八〔の家〕にないなら、生まれる者は火で燃やされるだろう。
註解
獅子宮al-Asadは火の星座（しるし）で、乾、その三角相の中でもっとも熱い。誕生時日〔星図〕の中で、火星と昇位点(アセンダント)の主〔支配惑星〕の体躯が合一していると、体躯に起こることは剣〔鉄〕と火による最大の攻撃〔侮辱〕を指し示している。これは火星が昇位点(アセンダント)の度数を支配していないことから確証される。もしもこれ〔火星〕が昇位点(アセンダント)になにごとか参与しているなら、その邪悪も弱化されたことだろう。たとえば冷酷な友の邪悪な行ないを知る者のように。先に説明した通り、これについて〔プトレマイオスは〕すでに第八〔の家〕から善〔惑星〕を取り除いている。