伝プトレマイオス『百言集』60補注



ヘンリー・コーレーによる17世紀の英訳『ハンドレッド・アフォリスムス』。彼の著作『占星術の鍵彫琢(クラーヴィス・アストロロギアエ・エリマータ)Clavis Astrologiae Elimata』第二十章所収

「60 病について勘案する際には決定的な(重篤な)日々に注目し、十六角形の形象の角から月の周回(四角相)peragrationを観察する。あなたがこれらの角に十分親和を見出すなら、病は癒されるだろう。逆にそれらが苦しめられているなら病に斃れるだろう。」(十六角形をどのように配するかについてはリリー『序論』p.294参照)。

デボラ・ホールディングによる注「危険な日々は月が没(西、横臥)decumbitureの位置と四角相、逆位あるいは合にある時。周回peregrateとは「旅を完了する」の意で、月の「角の数々の周回peragration」は月が角の数々と交差することを謂ったもの。「十六角形」の図像の使用は、危険な期間の間に起こる日数判断の挿入日数(うるう日)を決めるために用いられた不必要な手法。カルペパーは『病に伏せる(没)decumbiture時から病患を判断する占星術』の第六章でリリーよりもはっきりと説明している。しかしその第七章でそのような方法は無視できると言い、この重要な時期を明らかにするより簡単な方法が示される。」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?