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伝プトレマイオス『百言集《センティロキウム》』 41


XLI.
[羅]第八の家とその主(惑星)が出立時に不運となっているかどうかに注意する。一方、帰還時には第二の家とその主(惑星)に心配がないかどうかに。

第八の家は死者の旅を意味しており、第二の家は利益を。これ(第八)は上昇位から遠く隔たり、その逆位の家の後続位であるので、異邦人の生命を意味している。これが上昇位にとられるのは、いまわたしが郷里に帰ろうとしているところだから。

[希] 第八(の家)とその主(惑星)が旅にあたり苛まれているかどうかをみる。また第二(の家)とその主(惑星)が帰還にあたり(苛まれているか)どうかを。
第七の家は旅人が向かう場所を指し示している。第八の家はこの場所での生命の条件とそこから得られる利益を指し示している。東(ホロスコ=ㇷ゚)は町への帰還を、第二の家は生の手段(糧)を指し示している。

[亜] プトレマイオスは言った。邪悪〔惑星〕が第八〔の家〕にあり、その主〔惑星〕(の支配)から出るところであるか、第二〔の家〕にあってその主〔惑星〕(の支配)に入るところであるかどうかを確かめるように、と。
註解
第七〔の家〕は旅人が向かう場所であり、第八〔の家〕つまり〔第七から〕二番目は旅の途次に彼に何が起こるか、何が得られるかを意味している。昇位点(アセンダント)は、出発した者が戻り来る場所であり、二番目〔これにつづく家〕は〔旅において〕獲得される者を指し示している。

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