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伝プトレマイオス『百言集《センティロキウム》』65



LXV.
In minima ☌ differentia mediae coniunctionis, & in media differentia maximae.
Dixit in praecedenti, considerandum est, quam vim habeat principalior quaestionis dominus in revolutione anni, vel in ascendente coniunctionis, quae immediate quaestionem praecessit. Nunc ut facilius ascendens ☌ reperiatur, dicit differentiam mediae coniunctionis esse in minima ☌. & differentiam maxime esse in media. Obscurus sane hic aphorismus est. nec dubito ipsum de ☌ Solis & Lunae dicere. Ipsam enim solum omnes sine additione alia coniunctionem appellant. In alijs stellarum nomina semper ab ipsis ponuntur. ♄ enim & ♃☌ dicitur ♂ ac ♀. Quae autem fit coniunctio mediae aut maximae differentia, nisi quis excessum earum ad mediam capiat, difficile intellectu, propter brevitatem est. Quare tabulae modo ab extremarum una per medias ad alteram extremam dixerim procedendum, ita ut coniunctiones omnes fere capiantur. Quod autem nonnulli dicunt, minimas medias, maximasque coniunctiones de ♄ & ♃☌, ipse intellexisse, longe abest a veritate. Nam maximas, minimas, & medias superiorum coniunctiones in iudicando nusqua ipse nominavit, nec ad propositum modo pertinebat de temporis magnitudine huiusmodi coniunctionum differere. De tempore vero luminarium etiam intellectum erat dicere propter praecedentem aphorismum. Si ergo ve rarum coniunctionum a maxima ad maximam differentias ceperimus, & velociores atque tardiores Lunae motus non neglexerimus. sic enim omnes nobis intermediarum differentiae coniunctionum patebunt, & in tabulam redigi poterunt.

[羅] 最小の合は中なる合とは相違しており、中なる合は最大の合とは相違している。

上述したように、年周運動あるいは問いに直接先立つ上昇位の合の主の影響は何であるか、を考慮する必要がある。ここで上昇位に火星を見出す最も簡便な方法として、火星の中なる合の差異は最小の合のうちにあり、最大の(合の)差異は中(なる合)のうちにある、と謂われている。この寸言は晦渋だが、♂、太陽、月について言っていることに疑いはない。実際、みなこの合に他のものをつけ加えてはいない。他の者たちは、惑星の名をこれらだけで名指しており、土星と木星は♂と♀と呼ばれている。いずれにしても中なる合あるいは最大の差異とは中からの過剰でないとしたら何のことだろうか。記述の簡潔さのせいで了解困難である。これは暦表によって一方の極(大合)から中間を介して他方の極(小合)まで、すべての合を勘案するということに違いない。これを、土星、木星、火星の小、中、大合と考える者もあるが、これは真実からは遠い。実際彼(プトレマイオス)は上位惑星の大、中、小の合を語っておらず、これらの合の時の大きさ(幅?)の相違をも提示していないから。時に関しては、これに先立つ寸言でも光球と関連して語られていた。稀なる最大の合から次の最大の合までの差異をとるには、月よりも速い運動と遅い運動を見逃すことができない。これによって中なる合の差異のすべてが明瞭となり、暦表にまとめることができるから。

[亜] プトレマイオスは言った。質問を意味するもの(しるし)の力能の探求にあたっては、その年の年周運動の昇位点(アセンダント)に対して、小さな合の昇位点(アセンダント)に対してどれが力能を揮うかを観察し、またこの年にこれに到達する星座を観察し、判断に関わるこれの権威はその複合〔体質〕の中でその力能と符合しているか、弱いかを判断する。
註解
熟達した占星術師たちはある質問者の質問において、昇位点(アセンダント)の優位〔覇権〕、質問に好意的な場所群の配置tadbirを迎え入れるにあたり、もっとも強い惑星が知られている時、他にこの惑星がプトレマイオスが列挙しているいずれかの部分〔籤〕をもつかどうかを観察しなければならない。それらが見つかるなら、これを諸他の惑星に先立って据え、これ〔惑星〕によって正確に判断され、有効な論議がなされるかどうか判じるだけでなく、これ〔惑星〕に欠けるなら、さまざまな部分〔籤〕の欠如の量に比してその価値を減じるので、これらの部分〔籤〕の主〔支配惑星〕をこれに加え、意味において個別に分けずに一緒に勘案する。
わたしが実見したところによれば、サーリ・イブン・アル-ワリードは一々の質問の意味するもの(しるし)を誰もがなすように据え、その中の合igtima'の主〔支配惑星〕あるいは衝〔逆位〕の主が昇位点(アセンダント)で或る分有〔参与〕hazzをもつ時、これが質問の意味するもの(しるし)を分有し〔に参与し〕、これが或る角度で何をも分有していないなら、判断はより正確となるだろう。


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