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伝プトレマイオス『百言集《センティロキウム》』67


LXVII.
Minuuntur anni, qui dantur, paucioresque redduntur propter imbecillitatem recipientis.
Antecedens aphorismus causam in hoc reddit. Anni enim, qui per aphetam dantur, diminuuntur, quando infortunantium occursus debilitat recipientem. Ex quo intelligitur contrarium, crescere videlicet annos huiusmodi, si recipiens occursu fortunatur, corroboratur.

[羅] 与えられた歳月(寿命)は、これの受容者の病気によって短くなり、残りわずかとなされる。
先の寸言はこれの証拠になっている。実際、アフェタから与えられた年数(歳月)は、これを受け取る者を衰弱させる災厄によって減じる。ここからこれが逆に理解される。つまりこの年数(歳月)は、受け取る者が幸運によって増強せられるなら増大する。

[亜] プトレマイオスは言った。能作のすべての形相(かたち)を迎え入れることに対する受容者の不可能性に比して、個々の判断は排除される。
註解
つまり、或る生まれる者の、あるいはある質問に対する幸運〔の籤〕を考える場合には、これを受容するものつまり生まれる者あるいは質問者を観察するが、その遺産を知るまではそれを完全に判断することはできない。彼と他の者たちの間、つまりその先行者たちの場所と高貴さによる幸運によりふさわしい者たちとの間には区別がなされるだろう。しかしこれに関しては本書の註解の中ですでに論じたところであり、なにごとかそれにつけ加える必要はない。


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