見出し画像

伝プトレマイオス『百言集《センティロキウム》』42


XLII.
Quando aegrottio incipiet, si Luna erit in signo, in quo aliqua infortunans, sive in nativitaate vel in quadratura ipsius, vel in diametraliter opposito, erit dfficillima. quodsi etiam infortunans respicit, erit periculosa. Sin vero erit in loco, ubi fortunans erat in nativitate, non erit periculosa.
Nam fundamentalia Planetarum loca, id est, ubi fuerunt tempore nativitatis, per totius vitae spacium vires suas effundunt. Quare si cum aegrotatio incipit, Luna fuerit in loco, ubi nocivus Planeta fuit in nativitate, vel in quadratura ipsius Planetae nocivi, hoc est, in loco, quae 90 gradibus distat a loco fundamentali eius, vel in loco diametraliter opposito, erit, inquit, difficilim.
Quod si etiam infortunans respicit ipsam, videlicet Lunam, in principio aegrotationis, crescit accumulaturque malignitas: & sic aegrotatio periculosa redditur. Oppositum intellige, si Luna in loco fundamentali felicis Planetae fuerit, ineunte morbo. Hinc aphorismus ad initia etiam reliquorum casuum. agendarumque rerum, non erit inutile transferre.

[羅]病のはじまりが、誕生時星図において月がある星座に邪悪(惑星)がある時、あるいはこれと四角相か逆位にある時にあたるなら、(治療は)かなり困難だろう。邪悪(惑星)があると危険となる。一方誕生時星図の善(惑星)がある場所であれば、危険はない。

諸惑星の基本的な場所つまりこれらが誕生時に見つかる場所は、生の全体にわたりその活力を送りつづけるから。それゆえ、病がはじまる時に、誕生時に邪悪(惑星)があった場所に月が来るか、この場所と四角相をなしているつまり基本的な場所(誕生時に見つかる場所)と90度の離角にある時、あるいは逆位の時にあたるなら、(治癒は)大変困難になる。
病のはじめに邪悪(惑星)が月を眺めている(と相をなしている)なら、邪悪は増し、重なり、病は危険なものとなる。一方、病のはじめにあたり、月が誕生時に善惑星があった基本的な場所にあるなら逆となる。この寸言は諸他の場合に関しても転用できる。

[希] 誕生時星図の月がある星座の中に邪悪(惑星)があるか、これと四角相もしくは逆位にある時にはじまる病は深刻である。また邪悪(惑星)がこれを眺めているなら危険である。逆に、誕生時星図の中、善惑星がある場所にあるなら危険はない。
ガレノスが「危険な日々」の第三巻で論じたところについて、プトレマイオスは、邪悪(惑星)が熱性で病が冷性である場合には病の軽減が指示される、と説いている。これと同じ考えは、熱に向かって平衡が崩れる場合についてもなされねばならない。

[亜] プトレマイオスは言った。或る病が明らかになり、その者の誕生時日〔星図〕に月が邪悪〔惑星〕と四角相もしくは逆位にあるのが見つかるなら、病は重篤化するだろう。さらに酷いのは、邪悪〔惑星〕が〔月がある星座の〕中に見つかるか、これと逆位もしくは四角相の悪しき関係musakalah madmumahにある時。一方、〔月が〕善〔惑星〕の場所にある時、病は軽微で、すくなくともこの善〔惑星〕の自然本性に一致して病は緩和される。これは先述したように病の量〔軽重〕を注意深く考察することによって言い得ることである。
註解
ガレノスは危険な日々の書の第三巻で、エジプトの賢者たちはこれを援用していた、と語っている。いずれにせよプトレマイオスはこれについて、邪悪〔惑星〕が病の緩和に対して逆性を示す〔逆位にある〕時には危険は少ない、と言う。また善〔惑星〕が病の緩和に対して逆性を示す〔逆位にある〕時にはその善は削減される。病の量〔軽重〕に関わる追加istitna’は、それが軽い〔小さい〕なら、重篤な病には到らないということを謂ったもの。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?