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伝プトレマイオス『百言集《センティロキウム》』56


LVI.
In prima quadratura, hoc est, postquam Luna exivit a ☌ Solis, usque ad secundam effluunt corporum humiditates. In reliquis vero miniatur.

Hoc est, postquam duas Luna ad Solem facit quadraturas, una quum a ☌ Solis per gradus 90 recesserit: alteram, cum post ☍ 90 gradibus distat a Sole. Quoniam ergo dixit in praesentia: ideo necesse sint aperire, quam primam vocet. In ipsa ergo, quae est, postquam Luna exivit a ☌ Solis, immediate effluunt humiditates corporum, atque effunduntur: sicut aquae effluunt usque ad secundam. In reliquis vero, id est, a secunda usque ad primam, minuuntur. Dixit autem, IN RELIQVIS, quia secunda ad primam duae quartae circuli sunt.

[羅]最初の矩象つまり月が太陽との合☌から離れ、第二(の矩象)までは、体躯の湿(を増す)。その他ではこれが減じる。

これは月が二つの矩象を過ぎた時に起こる。ひとつはこれ(月)が太陽との合☌から90度後退する時。もう一つは逆位(衝)☍の後、太陽から90度の離角になる時。これらがここで言われているところ。まず前者を開く必要がある。つまりその体躯は月が太陽との合☌から出ると、たちまち諸体躯(月?)の湿を溢れさせ、これを注ぐ。後者に向かって水を溢れさせるように。「その他では」とはつまり後者から前者へは(湿を)減じる。これを「その他では」と謂ったのは、後者から前者までが円輪の矩象ふたつ(四分の二)であるから。

[亜] プトレマイオスは言った。最初の四分の一は諸体躯の湿が昇り、第二〔の四分の一〕はこれを降らせ、残りの二つの四分の一もこれに準じる。
註解
これはつまり、月と太陽の合の時から四角相までは、諸体躯の深みから湿を立ち昇らせることになる。つまり水を溢れさせる川のようになり、この横溢〔氾濫〕が拡大と呼ばれる。最初の四角相から逆位〔衝〕までには、諸体躯の表層から内奥に向かって、川が逆流するように流れる。さらに逆位〔衝〕から第二の四角相までは第一の四分と同様、第二の四角相から合までは第二の四分と同様になるだろう。


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