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伝プトレマイオス『百言集《センティロキウム》』49


XLIX.
Quando ascendens clientis est in medio coeli domini, adeo illi clientulo credet dominus, ut sibi ab eo imperetur.

Puta idem signum, & idem etiam gradus eiusdem signi, tunc subditus domino imperat. Omnia enim sic congregantur, accumulanturque, non solum dignitates Planetae, quas in signo toto habet: verumetiam illae, quas in gradibus signi nonnullis habet, ut est facies, terminus, exaltatio. Quamvis enim virtus per totum signum fundatur, unum tamen gradum possidere videtur, ut in 37 Aphorismo diximus: quando duobus unus Planeta prae est ac dominatur, tantum efficitur, quantum si duo, qui dominantur, coniuncti sunt: imo tanto magis, quanto maior unico in uno est, quam in duobus coniunctis. Quas ob res ingens quoque sequitur effectus, ut regi subditus imperet. Non est autem absurdum adijcere, quod antecedent additur simile fore, si sexta domus servi in medio coelo domini fuerit. Quae autem ante dicebamus, neglecta in antecedente a Ptolemaeo fuisse, quoniam ipsa necessitudo atque coniunctio sanguinis stellis ipsis praevalent, ea etiam maiorem vim habere, si a stellis iuventur, nemo negaverit. Sic aut diminui, aut in propositum duci, si magna vis coeli resisteret, ipse contenderim: sed excedentia ubique atque in omnibus rarissima, & quasi monstra naturae habenda sunt.

[羅]顧客の上昇位が主人の中天にあたる時、主人はこの顧客つまり彼が命じる者を信用するだろう。

同じ星座、星座の同じ度数であるなら、侍従(従属する者)は主に命じると想像してみよう。そこに集まり積み重なるものは星座の中の惑星の尊厳(公準)の数々だけではなく、星座の各度数に認められるもの-相、区界、昂揚位も含まれる。力能はすべて星座をもとにしたものであるとはいえ、その度数にも関連している。これについては寸言37で語ったところ。或る惑星が二つ(の星座)を司っているのも、支配する二つ(の星座)が合わさってはたらいているということに他ならない。とはいえ、二つが合わさるより一方だけでより大きい場合もある。これが原因となって、奴隷が王に命じるといった大きな影響(効果)がもたらされることもある。ここで、奴隷の第六の家が主人の中天にあたるような場合について付言しておくのも無駄ではないだろう。先に言ったところについてはプトレマイオスによって見過ごされ(省略され)ている。血族関係の結びつきが諸星辰そのものと同じであることについては誰も否定していない。若者の星辰(?)の場合にはさらに大きい力能をもつ。その力能が減じるか、目的に到達するか、天の大きな力能がこれに抵抗するなら、わたしも敵対的となるだろう。しかし過剰は至るところにあり、また一々のものごとは極端に稀なものであるから、自然本性があらわすところに準じてこれを考察しなければならない。

[希] 従属する者の東(ホロスコ=ㇷ゚)に彼の主人の誕生星図の頂点(中天)にあるものが見つかるなら、主人は彼に隷属する者をたいへん信頼し、彼の言うこと(命令)を聞くほどになるだろう。
占星術師(算術家)たちは、中天の角隅が他の三つの角隅よりも力能に優れていることを熟知しており、奴隷の東(ホロスコープ)が主人の中天である時、主人は奴隷の指示(命令)を受け入れる。換言するなら、そこには受容がある。第六の家の主(惑星)がこれに向かってくる東(ホロスコープ)の主(惑星)を迎え入れるなら、主人は奴隷を尊重することが意味される。兄弟、息子、花嫁等々についても同様に勘案されねばならない。

[亜] プトレマイオスは言った。下僕の昇位点(アセンダント)が主人の昇位点(アセンダント)から第十〔の家〕である時、下僕はその主人に権限を揮う。また、誕生時日〔星図〕の第六〔の家〕の主〔惑星〕が中天にあり、昇位点(アセンダント)の主〔惑星〕の配置tadbirを受けるなら、彼の下僕たち、使用人たちはよい支配者〔主人〕を得ること、またこれに類したことが判断される。
註解
占星術師たちには、第十〔の家〕が他のさまざまな角度よりも強力であること、は周知のことだった。これは完全にあらわれるから。一方、他の三つ〔の角度〕はそうではなく、それが下僕の昇位点(アセンダント)にあると、その位置は彼の主人の位置よりもよく、彼〔下僕〕が主人に対して権限をもち、その配置tadbirはこれを与えるものよりもより強い。下男の意味するもの(しるし)が主人の昇位点(アセンダント)の主〔惑星〕の配置(上位惑星方向への移動準備tadbirを受け取るなら、主人のよい近接〔親近〕と彼〔下男〕の主人に対する反映〔敬意〕を指し示している。兄弟、息子等々についても同様に見られねばならない。


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