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伝プトレマイオス『百言集《センティロキウム》』68


LXVIII.
Quando malefactivus Planeta orientalis est, perpetua corporis nocumenta: quando autem occidentalis, aegrotationes significat.
Id est, quando infortunans Planeta corpore vel aspectu occurrens praefectioni aphetae, orientalis est, significat perpetua nocumenta, sicut claudicationem, caecitatem, &c.

[羅] 邪悪惑星が東にある時には不治の身体的な損傷を意味するが、西にある時は病を意味している。
つまり或る災厄惑星がそのものとしてあるいは相において東にあるアフェタと遭遇すると、足の不自由、盲目等々の不治の損傷を意味する。

[亜] プトレマイオスは言った。邪悪〔惑星〕が東方にあるならこれは長患い〔慢性疾患〕を指し示し、西方にあるなら病を指し示す。
註解
長患いと病の相違。長患いとは体躯の一部の慢性疾患zamanahのことであり、その部分の活動の回復が望めないものを謂う。たとえば盲目、聾、跛行。一方、病とはその四肢の均衡の失効、その自然本性的条件からの機能の逸脱のことであり、もとの状態に回復することがない訳ではない。ここでプトレマイオスが言おうとしているのは、邪悪〔惑星〕が東方にあるなら、或る器官を煩わせ、破損させ、慢性化する一方、西方にあって煩わせるなら、東方にある時よりも潜在力は弱い、ということ。


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