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伝プトレマイオス『百言集《センティロキウム》』39


XXXIX.
[羅]王の戴冠にあたり、第十一の家に不幸(邪悪惑星)があるなら、彼の一族に対する損害を意味している。第二の家ならその民(臣下)への損害を意味している。

ここで不幸な相あるいは不幸な(災厄)惑星とは、そこにある♄あるいは ♂ である。第十の家は王国もしくは王そのものを指し示している。第十一の家は彼の友および親族。第二の家はその家臣たちつまり民と数々の臣下。これこそ王の財産である。

[希] 欠

[亜] プトレマイオスは言った。第十一の家およびその主〔惑星〕が王の登玉に与える悪い状況〔災厄〕は、その宰相たちまたその財産に与える損害を指し示しており、第二の家の悪い状況〔災厄〕は従臣たちの俸給の乏しさを指し示している。
註解
占星術師たちは、王の登玉の場所は第十〔の家〕である、とすることで一致している。そしてこれにつづく第十一〔の家〕がその援助者たちおよび彼の財産〔を指示するもの〕である、と。昇位点(アセンダント)は彼の従臣たち、第二〔の家〕はこれらの者たちの収益。第十一〔の家〕は協力者たちに有害であり、第二〔の家〕は従臣たちの財産に〔有害である〕。



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