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【ChatGPT】ChatGPTから質問責めにされる方法


ChatGPTに追いかけられたい

ChatGPTを使っていて疲れてきませんか?
自分があまり知らない分野で、何を聞きたいかわからない時は特にそうなります。
私はChatGPTの欠点は自分で質問しなければならない点、すなわちプロンプトを自分で作らなければならないことだと勝手に思っていました。
いつもこちらがChatGPTを追いかけているようなポジショニングです。

これはそもそもユーザーの質問に答えることがChatGPTの設計の大原則であり、これに反する挙動(ChatGPT側から質問すること)をさせることは開発側が想定していないのでしょう。

でも、やり方次第では、ChatGPT側から質問だけを連続して行ってもらうことができます。
やってみれば簡単なことですが、素直にChatGPTに「質問して」依頼すれば、質問してくれます。
しかし、そのうち元のモードに戻って、「何か質問はありますか?」と従来のモードに戻ります。

質問のやり方はいろいろありますが、簡単なプロンプトを3つほどご紹介します。

(その1)「何でもいいから質問して」

このプロンプトを入力すると、ChatGPTが主導して質問してくれます。
毎回違う質問が来るので、暇つぶしになります。
下記のように、話題はユーザー側が選択できます。
ただし、ChatGPTはいつしか素に戻って、質問待ち受けモードに戻ることがあります。

登場人物の間違え方がすごい

(その2)「質問だけを続けてください。あなたは○○です。」

この簡単なプロンプトで、特定の専門家になりきって質問だけを続けてくれます。
しかし、この場合もChatGPTはいつしか素に戻って、質問待ち受けモードになることがあります。

(その3)「ソクラテスメソッドで質問して」

対話といえば哲学の祖のソクラテス。ソクラテスが開発したと言われる方法がソクラテスメソッド。
ソクラテスメソッドを指定してChatGPTに質問を依頼します。
しかしこれも途中で崩れる場合があります。

それなりに質問が続く

結論:ChatGPTに質問だけを続けさせる方法はまだ見出せない

残念ながら、ある程度質問を続けてもらうことはできますが、やはりChatGPTは答えたがり、教えたがりの性格を持つため、気を抜くとすぐに質問待ち受けモードになります。

なぜ、ChatGPTに質問させることにこだわるかを書きます。
質問というのは、特定のテーマに興味・関心を持つ場合にできる行動です。
検索も同様です。
一方、新聞やテレビ、ラジオ、インターネットニュースなどのマスメディアの視聴に慣れていると、メディアが流してくるものを受け身で受け取ることに慣れてしまい、主体的に質問が形成できません。
自分から情報を採りに行くという発想が持てません。
するとせっかくのChatGPTが使いこなせなくなります。
それは勿体無い。
そこで少しChatGPT側からユーザーに歩み寄ってもらう方法として、ChatGPTから質問し、ユーザーが質問に答えるというプロンプトがあればいいなと思った次第です。

大プロンプト時代へ?

また、私が知る限り質問の技法は体系化されていません。
叙述の方法は、論理学、数学といった学問分野で徹底的に研究されてきています。
一方、議論のスタートラインである質問に関する研究は少ない。
世にある質問に関する本、質問力とか質問の技法とか、について日本語や英語で書かれているものをAmazonで一通り買って読んでみましたが、個別の質問の事例について書いてあるものの、分類、抽象化、体系化はされていません。

・オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン
は、役立つ分類方法です。
・5W1H
も役立つ分類方法ですが、これが質問方法の分類の最終形とは思えません。

ChatGPTの登場をきっかけにプロンプトエンジニアリングが世界中で研究されはじめ、AIに効率的に問う方法論が広まってきたことは本当に興味深いです。
「答える」方法ではなく、「問う」方法がスポットライトを浴びるタイミングが到来しました。
今までに無かったことではないでしょうか。

私は対話型AIの最終形は、AIからどんどんユーザーに質問して、深掘りしていく形になっていくと考えます。
すなわちAIがユーザーを考えさせたり、AIがユーザーから情報を引き出すポジショニングを取る形です。
質問を待ち受ける現在のAIはまだ未完成。
他にも良いプロンプトを見つけたらNoteで共有していきたいと思います。

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