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「ごめん」が言えない夫婦

僕たち夫婦の話し。

ここ2ヶ月くらい必要最低限の会話しかできなかった。

「言いたいことを言えない」「声に出して怒ることはない」夫婦。
それで14年間過ごしてきたから今後も同じように過ごしていくのだろうと思っていた。

だが、歯車がずれ始めた。
子どもの成長と共に夫婦のコミュニケーションの時間帯がずれ始めた。

これまでは子どもが寝てから夫婦で話すことが多かった。子どもが起きている時に夫婦で話すと子どもが必ずカットインしてくる。子どもはお母さんが大好きだ。
お互いの仕事のこと、子育て、日々の何気ない出来事を話していたがその時間がなくなっていった。

子ども2人は小学生。下の子が小学生になったタイミングで妻はパート(平日勤務)の仕事を始めた。

僕は不定休なので平日が休みの日がある。妻が仕事で僕が休みの日は家事(買い物、掃除、洗濯、晩御飯作り)は僕の担当。

家事はトータルだと妻の方が割合が多い。
家事と仕事。年齢と共に体力は落ちてくるので妻の寝る時間は早くなってくる。

妻が「眠たい」と言った後に「ちょっと話そうよ」とは言えない。眠くなっている妻を無理やり引き止めるのは申し訳ないなと感じてしまう。
「ああ、おやすみ」をなんとか絞り出す。そしていつしか「ああ」としか言えなくなった。
会話も少なくなっていく。「分からない」が増えてくる。「分からない」は相手を拒絶する言葉と分かっていても「分からない」と言うことしかできない。それより気の利いた言葉を使うと自分が保てなくなると防衛本能が働いてしまう。

ギクシャクしていく。

……

僕の仕事のことで妻に相談しないといけない案件ができた。
仕事のことを話していく中で最近のギクシャクについて話しが変わっていった。

お互い素直にここが嫌だったと話した。
結婚してからこういう話をしたことは初めてだった。

「じゃあどうする?」と具体的にお互いに何をした方がいいのかを話した。

僕は家事の割合を増やす。具体的には30分早く起きて子どもの送り出しの準備をする。
勉強のためのサブスクを1つ止めて時間を作る。

妻は(子どもが寝てから)話せる日を決める。

子どものライフプランニング(お金)はしてたけど、子どもの成長に合わせて夫婦のコミュニケーションプランはノープランだった。「まさかこうなるとは」が素直な気持ち。

仕事(介護)は今の会社が嫌なら他の会社に変えればどこでもできる。

ただ、家族を変えることは僕はできない。

家族が、妻がいるから人生が豊かになる。

「ごめんね」と言い合った。

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