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「やるべき」「やれる」「やりたい」はぐるぐるシステムで見るべき仮説

「努力2.0」という本を #ペア読書 していたら、全く違う方向に話が進み、仕事における「やるべき」「やれる」「やりたい」の話になり、盛り上がったんですよね。(話が脱線して、脱線の方がメインテーマになってしまうことは、ペア読書の良いところの一つ)

仕事は「やるべき」「やれる」「やりたい」を満たすものを目指したいよねというお花畑的な考え方ってありますけど、実際はそんなに「静的」なものじゃないな~と思ってます。

まず、「何処から始めるか」という話。それについては、色んな人が色んなことを言ってますが、ほぼ答えは出てます。仕事である以上、「やるべき」から始めろよ ですね。「嫌いじゃないものの中でやるべき(与えられた)」ものをやってると、「やれる」ものがでてきて、そのうち「やりたい」ものが見つかるって話。下記の記事が素敵にまとまってます。

で、もう一つが本題。上記の考えって、「やるべき→やれる→やりたい」の一直線の感じなんすよね。やりたいが出たら、それはずっと続くみたいな。

でも、ペア読書した「ひかる」さんが言ってたんですけど、生き物みたいに「やるべき」「やれる」「やりたい」のバランスは変わるんですよね。僕なりに解釈すると「システム」です。なので、それをちょっと図式化してみたくなったんですよ。

やるべき・やれる・やりたいの「ぐるぐる」システム

まず、「やるべき」がスタート(あ、そのやるべきのチョイスに「嫌いじゃない」とかあるかもだけどね)で、そこから「やれる」が出てくるのはこんなイメージ。直線ってより、少し曲線なんすよ。

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「やるべき⇔やれる」をぐるぐる回すのが、まずは基本。そのうち、回る速度が速くなり、遠心力が働いて「やりたい」というエゴが生まれるんですよね。これが一つ目の分岐点と思ってます。与えられた仕事に1%のプラスアルファを入れましょうとかよくいわれるじゃないっすか。それって、遠心力から生まれた「やりたい」というエゴだと思うんですよね。


でも、それは、今まで描いていた軌道じゃない保証されてない軌道。それを恐れると、「やるべき⇔やれる」のぐるぐる回すスピードを落として「やりたい」エゴを抑えちゃうんですよね。一つ目の分岐点は、過去の自分を捨てられるちょっとした勇気 かなと。


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次の分岐点。そうやって思い切って保証されてない軌道を選んでも、新しい次元のやるべきに到達しないことも良くある。「いや、そこまで求めてないから」とか「そういう個人的な思いを入れなくていいから」とか言われるやつですね。これは、ぐるぐるを速く回そうとする(成長)自分を受け止めてくれる環境(市場や会社) かなと。そんな危なっかしいやついらん!って会社もあるだろうし、古い業界を変えてくれ!というウェルカムな会社もあると思う。

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まー、晴れて、このぐるぐるがうまく回るとどんどんスケールがでかくなるわけっすよね。

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ただ、そんなに世の中うまくはいかない。

短期的に課されている仕事が多すぎるとやりたいというエゴを出す余力はないかもしれない(分岐点1)

あるいは、新しく入った環境ではまず「やるべき⇔やれる」をぐるぐる回して信頼を獲得しないと新しい軌道が許されない(分岐点2)

感じたのは、同じ業界・会社であっても、組織や上司が少し変わるだけで、目標の立て方や失敗の許容度が変わり、ぐるぐるがうまく回りだすかもしれないということ。つまり、転職すりゃいいとかそういう単純な話じゃない。ほんっと生き物、システムなんだなと。

もう一つ。「やりたい」いうエゴを出さない癖をつけちゃう(無意識にぐるぐるのスピードを抑える)と、出し方を忘れちゃうなと思うから、エゴをちょくちょく出せる環境に身を置きたいというのも真実と思った。

纏めます。やりたいことをやっている!と思ってても、明日やりたくなくなる/あるいはできなくなるかもしれない。その時に、ショックを受けないのが大事。やるべき・やれる・やりたいは動的に変化するという前提をもって、「あぁ、おれは、いまこんな状態だな」と俯瞰的に見ていこうぜってことっすね。


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