米山議員とフェミニストの方々の「論争」について

衆議院議員の米山隆一氏が、ツイートの内容を仁藤夢乃さんや北原みのりさんや石川優実さんなどいわゆる「フェミニスト」の方々に批判をされて、それを単なる「罵倒」としか捉えず、さらにその妻が感情的にヒートアップして泥仕合の様相を呈している。

あまりにも不毛な展開になってしまっているので、少し整理したい。

まず米山氏は国会議員で公人なのだから、過去の全ての経歴について全てが批判の俎上に上げられるのは当然。
そして新潟県知事時代に女性問題で辞職したのは事実で、そういう過ちを過去に犯したことのある人間であれば、今でもそういう認識を持っているのではないか、またそういう問題を起こすのではないかと厳しい目が向けられるのは当然。

であれば、自分がいかにそれを反省し、認識を改め、どのように克服したのかを国民に示すことが必要になる。
にもかかわらず、「ジェンダー問題の優先順位は低い(と世間では思われている)」などと言ってしまえば、批判されるのは当然。
「お前がそれを言うのかよ」という話だ。これでは反省が不十分と言われても仕方がない。

本来なら、「たとえ世間ではジェンダー問題の優先順位が低いと思われているとしても、過去に問題を起こした人間である自分の責任として、率先してジェンダー問題を最優先に取り組みます」と言わなければならなかった。

個人的には、一度過ちを犯した人間でも、再起して再び活躍できるような世の中がいいと思うし、国会議員にもそのような人がいていいと思う。
であれば、過去に問題を起こした人間だからこそできること、果たさなければならない使命があるはずで、それでこそその人間の存在価値があるはずだ。

米山氏が理解できていないのはおそらくその点なのだろう。だから仁藤さんらの批判の声にまともに向き合えず、ただの「罵倒」としか理解できていない。僕も「米山さんはダメだな」としか思えなかった。

米山氏(およびその妻)は、罵倒をされて個人的に被害に遭ったという認識に留まることなく、自分が政治家として公人として取り組むべき課題がなんであるか真摯に向き合う機会にするべきではないか。

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