2020年3月1日ハロー言葉オープンマイク

本日3月1日の成宮アイコさんのハロー言葉のオープンマイクで朗読した内容です。
「忘れないでほしい」のお題でで始まる3分間の朗読です。
今の自分に伝えられる精一杯の内容を3分のサイズにこめました。本番直前まで何度も推敲を重ねた文章なので、届いてくれたらうれしいです。

忘れないでほしい、あなたの心の中の生命の灯火は、どんなときも幸せを求めて光り輝いていることを。

僕は発達障害で、ひきこもりでした。

人と会話もできなくて、うつ状態になり、絶望の中でどうやって死のうかということばかり考え、実際には自殺する勇気もなくて、生きることも死ぬこともできないまま、ただ布団の中で倒れ込んでいる。

そんな日々を過ごしていました。

そんな時に僕が思っていたことは、
人と会話がしたい。
友達が欲しい。
特別なものなど何もいらないから、みんなが普通にしていることを普通にしたい。
それが僕の願いでした。

そんな僕に生きる力を与えてくれたのは、自分と同じように生きづらさを抱えた人たちでした。イベントで知り合って、友達になることもできました。

去年の5月11日のこのハロー言葉のオープンマイクで、どんなに苦しい思いをしている人でも、ただ生きているだけで価値があるのだと、そんな思いを込めて僕は朗読をしました。

その5日後、僕はパニック障害を発症しました。

なんの前触れもなく、突然起こったパニック発作。

急に不安感がこみ上げてきて、おさまらなくなってしまいました。

仕事にも行けなくなり、布団の中で倒れ込んで、ただ苦しみに耐えることしかできませんでした。

その時にやっぱり思ったことは、普通に生活したいなということでした。

どんなに苦しい思いをしていても、どんなに絶望的になっても、倒れこんでもうダメだって思い詰めたあの瞬間にだって、心の中では本当は誰もが願っていたはずです。

それは何も特別なことじゃない。

キレイな景色を見てキレイだねって言い合ったり、美味しいものを食べて美味しいねって微笑んだり、面白いものを見て笑い合ったりするような、ほんのささやかな幸せを、僕らの生命はきっといつも求めているはずです。

だから、あなたにも忘れないでいて欲しい。

あなたの心の中にも、ほんのささやかな幸せを求める生命の灯火が点っていることを。
あなたには幸せになる権利があることを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?