瞬間の力 顧客を魅了し、社員のやる気を引き出す心理技術
「もっとお客に来て欲しい」
これは飲食店や整体院、ホテル経営など、サービス業をしてる人なら、共通の願いですよね。
でも現実は「ありがとう、また来ます。」と言ったお客が、2度と来てくれないこともしばしば。
商品にも立地にも価格にもこだわっているのに、一体何が原因なのでしょうか…?
その理由を、ディズニーの例を使って、少し説明しますね。
リピート率98%のディズニーお客を待たせても失客しない理由
ちょっと思い浮かべてみてください。
ディズニーってよく考えるとほぼ待ち時間ですよね。
先日もミッキーの家が11時間待ち!というのがニュースになりました。
(11時間ですよ!11時間!)しかもディズニーは1人あたりの売上が約11,830円。
完全な金食い虫です…
でもディズニーに行くと、100人中98人のゲストが「また行きたい」と思います。
その最大の理由は、商品でも、立地でも、価格でも、ありません。
(それだけでは「また行きたい」とはなりません。)
秘密は「2つの瞬間」にあります。
記憶に残る2つの瞬間
ディズニーの実験によれば、多くのゲストの記憶に残っているのは人気アトラクション「スプラッシュマウンテン」と「最後のお土産コーナー」の2つの瞬間。
これは絶頂(ピーク)と最後(エンド)が人の印象に強く残る、ピークエンドの法則と呼ばれるものです。
ディズニーは1日の平均満足度は、実は10点満点中、5点を切るということが分かっています(なぜなら1日の殆どが待ち時間だからです)。
でもスプラッシュマウンテンの体験と、お土産を買う体験の満足度が高いために、お客の記憶から、それ以外の最悪な体験(≒退屈な待ち時間の記憶)がほぼ消えてしまいます。
つまり、、、
平均満足度が5点でも、リピート率が98%と驚異的な理由は、ディズニーが「絶頂(ピーク)」と「最後(エンド)」に、最大の労力と、お金を掛けているからなのです。
そして、この瞬間を「誰でもカンタンに」作る方法があります…
最高の体験が思い通りに作れる瞬間メソッド
これこそが本書「瞬間のちから」のメインのテーマです。
この本を書いたのは全米150万部のベストセラー「アイデアのちから」の著者、チップ・ハース&ダン・ハース。彼らは日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは超人気のベストセラー作家です
。GoogleやGapなどの世界的企業のコンサルタントを行ったり、450社を超える新興企業の事業戦略や企業メッセージの策定、社会起業家のサポートもしています。
この方法は「笑顔で顧客をもてなす」「内装にお金をかける」「ひたすら商品を改良する」といった、顧客サービスとは一線を画します。
これはディズニーやマジックキャッスルホテルなど、顧客サービスの超一流企業から分かった人の記憶に残る体験を「意図的に」作り出す方法です。
あなたが注目すべきは「特定の瞬間」です。すべてを100%で頑張る必要はありません。
*飲食店でも「味は悪くないが記憶に残らない店」というのはよくありますよね…その原因は努力が足りないから、ではありません。一番大きな原因は「ピーク・エンド」の考え方を知らないから。
そして顧客の「ピークとエンド」を作り出す方法を知らないから、です。
でも、もしあなたがこの方法を知れば、、、
たった1つ、2つの工夫でお客を感動させ、一度訪れた顧客を、あなたの会社を勝手に口コミで広げてくれるような、熱狂的なリピーターに変えることができるでしょう、、、
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