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「もう帰るよ!」では、帰らなかったのに。

先日、すごい発明をした。

妻が仕事で不在だったとき。幼稚園から帰ってきた息子(3歳)とふたりで1時間だけ海に遊びに行こうとなった。

海岸で砂山をつくったり、水路を海までつくったり。こどもとふたりで熱中した。ところが、楽しい時間は、あっというま。

ぼくは、次のZOOMミーティングがある。だから、なんとしてもその15分前には、海を出発したい。

さて、この子をどう「切り替え」させるか。みんなそうなのかもしれないけれど、うちの子はなにかをしているときに中断を促させられると「いやだ!」と愚図ってしまう。

「なんと声をかけて家に帰らせるか」

自称・コピーライターの端くれとして、10秒ほど考え抜いた。そして出した答えが、こちら。


「ああーーおとうさん帰りたくないーー(涙)でも帰らなきゃいけないーー(涙)」


へっ?という顔で息子はぼくを見ている。ぼくは、おなじセリフをもう一度、感情をより込めて繰り返した。

すると、どうだろう。みるみるうちにスコップやバケツを片付けてはじめ、「帰ろうか」となった。

これまでなら、「もう帰るよ!!」と声をかけていた。そして、「いーやーーーだーーー(涙)」がはじまっていた。

それを、「おとうさん帰りたくないよーー(涙)」と泣き叫んでみたら、すんなり「ほな、帰りましょか」となった。

コピーライティングとは、「気持ちの代弁である」。改めて、そう実感した出来事でありました。


さて、本日6月10日は、その息子の4歳のバースデー。

「勝つ」と「負ける」をとまちがえて逆に覚えていて、「やったー!負けたー!」とよろこぶオトコ。

お気に入りのTシャツのプリントが背中にあるからよく見えるように、と、Tシャツを前後ろ逆に着て幼稚園に行くオトコ。

いつも光のように明るくみんなを笑わせて、やさしく誠実なオトコ。

彼から日々いろいろなことを学ばせてもらっています。ありがとう。これからも、よろしくね。

ちなみに誕生日プレゼントは、ラグビー日本代表のジャージ(サイズアップして人生で2着目)でした。

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