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話しながら、考えたこと。

・人間の悩みは大きく4つだと考えている。1.比較(他人との。嫉妬心) 2.ギャップ(理想との。自責)3.災難(事故や愛別離苦) 4.恐怖(プレッシャー。周りからどう思われているか)‥‥そして、この4つのすべての解決策となっているのは、「受け入れる」ということではないか。他人との違いを受け入れる。理想とのギャップを受け入れる。不慮の出来事を受け入れる。プレッシャーを受け入れる。受け入れる器を大きくしていくことこそが、たのしい人生を送るコツなのだと思う。

・世の中は、「どっちも大事」が答えであることが多い。給料とやりがい。クオリティーとコスト。仕事と私(どっちが大事なのよ!)。すべては表裏一体なので、「どちらかひとつ」ではなく、「どちらもでひとつ」であることが多い。ただ、「優先順位」が大事で、いかに「どっちから先に手をつけるか?」を決められるか。

・成長のためには、「自分を知る」ということが大事。孫正義さんの言葉に、「近くを見るから船酔いするのです。100キロ先を見ていれば景色は絶対にぶれない」というものがあり、おなじように「自分で自分を見ようとする」から船酔いする。自分は遠く(ビジョン)を見ながら、自分自身のことは信頼できる友人や仲間や上司、先生、コーチに見てもらうのがいい。「自分を知る」ために必要なのは、「話せる相手」と「話してくれる相手」という存在。

・当たり前だけれど、自分は誰にもなれない。自分になるしかない。けれど、それが一番むずかしい。目の前の「達成」や「成功」ではなく、大事なのは、「より自分らしくなる」という「成長」なのではないか。本来の「自分」になるのがいちばんしあわせだと思う。小さなこどもたちを見ていると、いかにひとりひとり違っていて、「自分」であるかを感じる。

・「アスリート=強さの象徴」と考えたとき、反対は、「赤ちゃん=弱さの象徴」なんじゃないか。アスリートのように「強さ」を求められる人には明確な「目標」がある。「目標」がある、ということは、「足りていない部分に目を向ける」ので、「減点方式」になる。一方で、赤ちゃんは何をしても、みんなに褒められたり喜ばれたりする。これは、「できたほうに目を向ける」という「加点方式」。いかに「目標」を掲げながら「加点方式」で人を育てられるか。

・「いいチーム」とは、強みを生かし合っている組織だと思う。「人はみんなちがう」という前提に立って、リスペクトしあっていること。リスペクトし合う関係があれば、みんなが「自分は、ここにいていいんだ」と思えて、よりがんばれる。

・「夫婦」という小さなチームも、「似ていない」ほうがいい関係になるんじゃないか(『価値観』はおなじという前提で)。付き合いはじめは、お互いの似ているところを探すけれど、結婚する相手は自分とちがう人のほうが、「ちがう」ことに腹を立てないし、「おなじ」ことによろこび合える。「あの人苦手だな」という相手は、実は自分と似ている人だったりする。

(おわり)