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Instagramの最近の動向をまとめてみた

毎日顔を合わせる人の些細な変化にあなたは気付ける人間だろうか。
それと同じように毎日利用しているアプリケーションの変化をあなたはどのくらい気付いていて、覚えているだろうか。

今日は、日本のMAUが1200万人を超えたと言われるInstagramの最近の動向についてまとめてみた。
備忘録も兼ねて最近のInstagramの仕様変更についてまとめたいと思う。


8月頭にリリースされたのがInstagram Stories。
Snapchatライクな24時間で消える投稿機能だ。

フィードのトップにStoriesが並ぶ光景はもう見慣れたかもしれないが、当初はかなり違和感があったことを今でも覚えている。

このInstagramの戦略は誰もが上手くいかないだろうと思っていたはずだ。
なぜならその市場ではSnapchatが圧倒的な存在感を放っているからだ。

しかし我々の予想を覆し、InstagramはStoriesのリリースからわずか2ヶ月で1日あたり1億人のユーザーがStoriesを閲覧していると発表した。

この発表は驚くべきことだったし、Snapchatを圧倒的に追随するInstagramの本気をみた。


8月15日には店舗などのビジネスコミュニティ向けのビジネスプロフィールを日本でもリリース。

僕もビジネスプロフィールを導入しているが、投稿分析やフォロワー分析ができるようになり、今までInstagramではブラックボックスだったインプレッション、リーチが明確になった。

ファッションやコスメのブランド、ウェブサービス、インフルエンサーなどが多くビジネスプロフィールを導入している印象だ。


9月に入るとInstagramはやっと画像、ビデオのズーム機能を実装した。


Instagramの画像はズームできないと苛立つユーザーも多かったと思われるので、小さな仕様変更だがユーザー体験としては大きな改善になったのではないだろうか。


同月、投稿の下書き機能も実装された。

投稿管理ができるため僕も重宝している。
空いた時間に投稿の下書きを作成しておき、ビジネスプロフィールでフォロワーのアクティブな時間を分析し、一番アクティブな時間に合わせて投稿するというフローはまだやっていない方はぜひ試していただきたい。捗る。


そして11月、Instagramの投稿から購入ができる機能をテスト中と発表。

流れとしては至極当然のことだが、このニュースは衝撃的だったと同時に、今まで築き上げられたInstagramの世界観が崩壊に向かっているのではないかという懸念も生まれた。(個人的所感)


その後2週間も経たないうちに今度はInstagram StoriesにURL挿入、友人のアカウントのタグ付け、Boomerangs機能の追加を発表。
また、Instagram Direct(個人チャット)でもStoriesが送信可能に。


URL挿入に関してはまだ公式アカウントのみ可能のようだが、一般ユーザーにも解放される日も近いだろう。


今月12月に入ってからはコメントをオフにする機能、コメントにいいねする機能などコメント周りの機能が強化された。


これは毎投稿たくさんのコメントがつくインフルエンサーにとっては好都合な機能だろう。

9月にリリースされたコメントのフィルター機能と合わせて見れば、Instagramは自分たちのプラットフォームを健全なコミュニティとして成長させていきたいという努力が垣間見える。


12月13日、Instagramでもライブ配信機能がリリースされた。(まずはアメリカのみ)


今までInstagramは日常の中の非日常を共有するツールとしてたくさんのユーザーに利用されてきたが、Storiesリリース以後はよりユーザーの日常に溶け込むサービスを目指しているのだろうということがわかる。


そしてなんとその2日後の12月15日には投稿の保存機能がリリース。(追記部分)


投稿の保存機能とは、他の誰かの投稿をブックマークするような機能だ。
友達の誕生日のお祝いの投稿など、よりユーザーに身近な投稿が保存されるようになるのか、はたまた憧れの芸能人やモデルの投稿が保存されるのか、それらが共存するのかは興味深いところだ。
また、保存機能がエンゲージメント率への影響を及ぼすのかなどを観察していきたいと思う。


ざっと8月以降に実装された機能を並べただけでもこれだけの変化があったことがわかる。

5ヶ月で9つの機能をリリースするのは、意思決定の早いスタートアップでも難しいことだ。

Instagramのチームがいかにリーン的思考を持っていて、親会社であるFacebookの経験と開発力などを活かせているかがわかる。

事実、1万4500人ほどいるFacebook社の社員のうちなんと、たった3%にあたる350人のチームで5億人を超えるMAUを誇るプラットフォームの運営を行っているという記事も目にした。(参考:インスタグラムを急成長させた「企業内企業」という環境 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)


まとめ

8月以降にリリースされた機能(予定の発表含む)

・Instagram Stories
・ビジネスプロフィール
・ズーム機能
・下書き機能
・購入タグ機能
・StoriesのURL挿入、タグ付け、Boomerangs搭載
・コメントのオフ機能、コメントフィルター機能、コメントへのいいね機能
・ライブ配信機能
・投稿の保存機能

これからもInstagramの進化は止まらないし、誰も止められない。

今のインフルエンサーマーケティング、SNSマーケティングの中心はInstagramで間違いないだろう。

この市場のプロフェッショナルとして、これからもInstagramの動きには注目していきたい。

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