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体をとことん、いたわる

 若い頃はみんな、寸暇を惜しんで働きます。その中で”隙間時間”を大いに活用したことでしょう。10分、20分のわずかな時間があったら、できる仕事で埋めていく。そうして“隙間時間の仕事”を積み重ねれば、効率的にたくさんの仕事ができますからね。
 しかし50歳前後になったら、そこまで遮二無二働くこともないでしょう。集中力が長く続かず、疲れやすくなるので、“隙間時間”ができたら迷わず、休息に当てるのがいいかと思います。ちょっと休むことで、体も頭もぐんと回復するのです。

桝野俊明「小さな悟り」p167 三笠書房

なぜ「労働」なのか

「労」いたわる、ねぎらう
「働」はたらく
働くと同時に、「いたわる」「ねぎらう」ことが必要だからだろう
上司から「頑張るのは当たり前のこと」と言い放たれて
スタッフへのねぎらいの言葉は全くない時期はしんどかった
あなたの求める「労働」に「労」はいらないってことですね
と言ってやればよかった

労わることを大事にしよう

労わり方も人それぞれでしょう
「寝る」にも方法や質もいろいろです
隙間時間に昼寝も効果的との話もあります
おやつ時間やおしゃべり時間の人もいれば、タバコ時間の人もいるでしょう
仕事の休みには、自然の中で過ごしたり、体のメンテナンスもいいでしょう
その時、自分に合う労わり方ができると
気力も体力も長持ちするでしょう
そして、管理職にある人は「労う」ことも大事にしよう
「ねぎらい」が「いたわる」ことになります


メリハリを大事にしよう

労わると同時に、仕事や担う役割に集中したり楽しんだりも大事
メリハリがどちらも効果的に質を高めることになるでしょう
僕の若い頃は仕事に必至で、隙間時間を仕事で埋め尽くしていた
昼食さえ摂れないことは珍しくなかったし
夜も残っていることは日常だったし
帰宅してからオンコールで職場に戻ることもあった
なんの手当ももらわずによくやっていたものです
その当時は、自ら望んでそうしたかったから頑張れた
若さで体力も気力もなんとかなった

それを続けた結果、健康に支障を来してしまった
労わり方を見直さなければならない
メリハリの大事さを実感できる経験だったと思う


長い労わり期間を過ごして

今は仕事を退職させてもらって
心も体も整える期間をたっぷりとらせてもらって有難い
退職を決める前後は、数か月で復職しなければという気持ちがあった
そんな焦りが良くないのだと思い直して
30年がんばってきたのだから、1~2年くらい労わろう
そういう期間をもうけてよかった
すぐに復職しよう、がんばって早くなんとかしないと
そんな気持ちで過ごしていたらしっかり労われていなかった
仕事目線でしか見れない視野が狭いままだっただろう
仕事から離れて無職になってみて
一地域住民として、患者としての目線で気づくことは多い
勇気をもってこの長い労わり期間をとってよかった



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