「ピークエンドの法則」

会う人会う人に、読んでるよ~、楽しみにしてるよ~、と声を掛けられ、
期待値上がってる分、
「頻度」を重視すべきか「内容」を重視すべきかで「内容」を重視しようと思っているヨシです。
基本「週イチ」で更新していこうかと思っています。「少年ジャンプ」と同じです。

今日はダニエル・カーネマンという心理学者が提唱してる「ピークエンドの法則」について書こうと思います。

読んで字の如し、思い出は「ピーク」と「エンド」が色濃く残るよね、って話です。

3つほど例を上げたいと思います。

例1「東京ディズニーランド」

ディズニーランドは入場するのに行列に並び、
アトラクションは平気で2~3時間待たされます。
しかし、アトラクションの乗っている「ピーク」の時間と
「エンド」であるパレードやお土産選びが楽しすぎるので、
待たされたことなど忘れ、楽しかった思い出しか残りません。

例2「映画」

映画って最初は結構スロースタートなもの多くないですか?
ただ、必ず物語の「ピーク」が用意されていて、
最後にはどんでん返しや伏線の回収といった「エンド」が設計されています。
結果、最初がどんなに退屈でも「面白かったね!」という感想になるようになっています。
(見たことないけど「カメラをとめるな!」なんてまさにこれらしいです)

例3「花火大会」

最初から最後まで均等に打ち上がる花火大会ってないですよね?
だんだん打上数が上がってきて、
「ピーク」でどっかーん!
最後にじゃんじゃん連発で打ち上げて「エンド」でズババババーン!となって終わるはずです。(#表現の下手さ)
「途中のアレすごかったねー!」とか「最後のアレ感動的だったねー!」っていう感想の花火大会はあっても
「最初に打ち上がった花火よかったね!」っていう感想の花火大会はあまりないと思います。

これは「レストラン」においても適用できるし「プレゼンテーション」や「デート」でも使えます。

レストランにおける「ピーク」は、お店に入ったとき、でもなく、メニューを選んでいるとき、でもなく、
「食べたかったお料理(特にメインディッシュ)」が出てきた瞬間です。
この瞬間をいかに盛り上がるように設計できるかで印象が変わってくると思っています。
「エンド」は言うまでもなく、最後のお見送りですね。
京都の飲食店は、どこに行っても必ずお店の外まで出てきてお見送りをしてくれました。
なので僕は「京都の飲食店はどこに行っても対応がいいなー」という思い出が残っているわけです。
ちなみによくよく思い出してみると、料理は普通の味だし、サービスも悪くない、ぐらいです。
(もちろん味もサービスも最高の店もありました!)
最後にお土産を持たせてくれるお店とかもありますよね。

「プレゼンテーション」も、話のどこに「ピーク」を持ってきて「エンド」で何を伝えるのか、が大事です。
スタンフォード大学でのスティーブ・ジョブズ伝説のスピーチを見ても、
軽い「ピーク」を3回作っておいて、最後の最後に「Stay Hungry, Stay Foolish」という「エンド」を設計しています。
最初のほうがどんなにつまらない話でも忘れてくれます(笑)
※ジョブズのスピーチは最初から最高です!

「デート」であれば、最初に遅刻をしてしまったとしても、
その日の目的である「ピーク」、食事なのか、エンターテイメントを見に行くことなのか、スポーツをすることなのか、
がしっかりと計画されていて、
別れ際の「エンド」をしっかりすれば、遅刻したことなど忘れられて「良い思い出」だけが残るはずです。
プレゼントなどがあればこの「ピーク」もしくは「エンド」で渡すべきだと思っています。

話をまとめます。

「終わりよければ全て良し」
ということわざがありますが、これは正にピークエンドの法則を体現しています。
「終わり」=「エンド」ですね。
あれ?「ピーク」はどこへ行ったんでしょう?
恐らくこれは「終わり」に「ピーク」を持ってきているのではないでしょうか。
花火大会のパターンですね(#大体最後の打ち上げがピーク)

つまり、「ピーク」を設計することに失敗してしまったり、「ピーク」が盛り上がらなかった場合は
「終わり」で何とか「ピーク」と「エンド」をくっつけて「ピークエンド」にして挽回できるというわけですね。
そうすれば「ピークエンド」の印象で失敗など忘れられます。
どんなに失敗しても、それ以上のピークをエンドまでに持ってくれば、必ず挽回できる。

つまり、
失敗などというものは存在しない(なかったことにできる)

これが「ピークエンドの法則」の本質だと思います。

それでは、また!

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ピーク・エンドの法則

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