「若者の本離れ」の本質
若者の本離れが加速する本質をShowroomの前田裕二さんの考えと交えて考察してみようと思う。
東洋経済の記事によると
1.つらいから
2.時間がもったいない
3.楽しくない
4.書き手が知らない人だから
5.ネットのほうが便利
となっている。
つまり、若者は「本」と「インターネット」を比較していることが5つ目の理由から汲み取れる。
1と3の理由は精神論なので、比較対象外として、
4.書き手が知らない人だから
は、インターネットのまとめだろうが知らない人が書いて(まとめて)いるので、ここは一緒。
2.時間がもったいない
と、ここには書かれていないが
「お金がもったいない」(本はお金がかかるがネットは無料)
の2つがポイントかと。
前田裕二さんが仰るように、
可処分所得の奪い合いから可処分時間の奪い合いになり、
若い人ほどこれを嫌う傾向にある。
まさに本は
「お金がかかる」=可処分所得を奪われる
「時間がもったいない」=可処分時間を奪われる
の構図になっているので、
お金がかからず、時間を奪われないメディア、
例えばYoutubeや本のまとめサイトに取って代わられている。
本以外で言えば、映画。
映画はサブスクで(ほぼ)お金をかけずに見ることができるが、
これから選ばれるのは時間が奪われない(上映時間が長くない)もの
になっていく。
「君の名は。」がヒットした理由もここが大きい。
これからのビジネスはこの2つをいかに上手に設計できるかで
選ばれる・選ばれないの明暗が分かれるだろう。
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