大手企業経理マンが独学で全経簿記上級を取得するまで(2作目/3部作)

さて、今回は2回目の投稿となります。
今回は、勉強方法等、についてです。

■全経簿記の勉強開始時のスキル


・2012年からIR、社内予算、投資評価、会計制度の仕事に従事していたため、一定の経理知識を有していたと思います。(勉強開始時は会計制度の仕事に従事)
・また、2012年に日商簿記2級を再取得していたこともあり、一定の簿記知識を有してました。しかし、2019年に簿記1級・全経簿記の勉強を開始していたので、かなり簿記2級の知識は落ちてました。
・したがって、全経簿記勉強開始時は、簿記2級の一定知識+会社で学んだ会計知識、を有していた状態でした

■教材


・表題のとおり、独学で勉強しました。その分、テキストには結構お金をかけたと思います。
・メインは以下の通りです。
(教科書)
①   TAC スッキリわかる日商簿記1級 商業簿記4冊、工業簿記4冊
(問題集)
②   TAC 過去問題集 日商簿記1級
③   TAC 過去問題集 全経簿記上級
④   大原 理論問題集(日商簿記1級・全経上級)
⑤   TAC 究極の計算&仕訳集 日商簿記1級
(参考書)
⑥   中央経済社 財務会計講義
⑦   秀和システム 原価計算の基本と仕組みがよ~くわかる本
⑧   中央経済社 現代原価計算講義
⑨   TAC過去問題集 日商簿記2級
⑩   プロフェッショナル簿記のサイト
 
 

■勉強方法


・結論からいうと「過去問を解きまくる、わからないところは参考書で根底から理解する」、これの一択でした。
(概要)
・まずは①で、全体像を把握しました。①は教科書と問題集がセットになっているので、教科書読んで問題集を1回回す程度でした。
・そしてそのあとは、ひたすら②・③TAC過去問の実施です。日商簿記1級の過去問は10年分を8~9回、全経上級に関しても5年分を6~7回実施したのではないかと。最初のほうは、ほとんど答えを見ながらやって、2回目以降、自力で解いてました。ただ、まともに時間内に解けるようになったのは、3回目以降だったと思います。また、わからない論点に関しては、A4の紙に自分なりのまとめを作りました。あまり体裁にこだわらずとにかくまとめました。
・そのうえで②・③わからない箇所について、商業簿記の計算でわからないところは、⑤の仕訳集で繰り返しやって身につけました。この反復が大きかったと思います。また、理論でよくわからないところとは⑤を見たり、通勤時間で⑤を読んで理解に努めました。⑤は3~4周はしたはずです。
・また、過去問で間違えたところは、⑥~⑧で該当する箇所を読んで、根底から理解するようにしました。特に、⑥財務会計講義に関しては、わかりやすく書いてあり、これを読まないと上辺だけの理解になって、試験に受かっていなかったと思います。
・あと、実は①を1周したあと、簿記2級の問題集を一度やり直しました。これも結構よかったと思います。
・最後に、「プロフェッショナル簿記」という簿記1級のWEB講義をやっておられる先生のサイトをよく見ておりました。難しい論点が、わかりやすい例示を用いて説明されているので、理解が促進されたと思います。
 

■勉強方法等に関する見解


・私の経験を通じていえることは、遠回りしてもひとつひとつ根底から理解することが、結果して早期の合格に繋がるということです。
・独学ですと、わかった気になりやすく、わからない論点は苦手論点になり、いつもそこで点を落とす、ということを繰り返しがちです。私の場合、最初のほうは、本支店会計がいやで×2仕方なかったのですが、ネットの記事や⑩プロ簿記の説明などをひたすら読んで、理解につとめました。結果して、一定の理解までもっていくことが出来ました。
・他方、独学で根底から理解の繰り返す中で、あらゆる事柄を自分で調べて自分の頭で咀嚼して理解する習慣が身についたと思います。これは思わぬ副産物でした。
・このように私の経験を踏まえると、シンプルに過去問解く→わからないところはひたすら根底理解→自分でまとめる、を繰り返せば、簿記1級・全経簿記上級はクリアできるのと考えます。
・社会人の方で仕事が忙しい方は、予備校の時間を捻出するのが困難な方もいらっしゃると思いますので、是非ご参考にしていただければと思います

■最後に


本日は以上となります。次回は最後ですが、合格までの道のりと私からできるアドバイスに関して、投稿したいと思います~、。

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