【WBC】準々決勝 ベネズエラ対アメリカ
みなさんこんにちは❗
今回は準々決勝ベネズエラ対アメリカの試合の流れや見た所感を述べていきます。
スターティングラインナップ
最終スコア
アメリカ9―7ベネズエラ
試合の流れ
今日の両先発投手からして初回から試合が動くかなと考えていましたが、蓋を開けてみると初回からアメリカ打線が繋がりチャンスを作りました。
先頭のベッツが内野安打で出塁をしたあと、今大会絶好調の2番トラウトがセンター前に落ちるヒットでランナーは三塁まで行きます。
ここでセンターを守るアクーニャJrの3塁への送球がベンチに入ってしまいアメリカが先制します。
続く3番ゴールドシュミットもカウント2‐2からペレスの決め球チェンジアップを上手く運び、追加点を入れます。
4番アレナドも繋いで0アウト1.3塁。
このチャンスで回るのはカイル・タッカー。
シフトの間を抜くヒットで1点を追加しランナーも進塁していきますが、バッターランナーのタッカーがセカンドに行きます。際どいタイミングでしたがセーフ。
しかし、ベネズエラ側がビデオ判定を要求し、結果アウトになります。
このアウトで少し勢いが削がれてしまったアメリカ。後続の打者が打ち取られてしまいビッグイニングとまでは行きませんでした。
いきなり3点を失ったベネズエラですが、こちらもアメリカ先発のリンを攻め立てます。
先頭のアルトゥーベがヒットで出塁。続くサンタンデールはサードフライに打ち取られ1アウト。
ここで回るのは去年のAL首位打者アラエズ。
2球目の高めに甘く入ったスライダーを捉えてライトへの2ランホームランで1点差にします。
乱打戦の様相になってきましたが、リンはここで踏ん張ります。
4番ペレスをレフトフライ。続くアクーニャJrをセンターフライに打ち取り、2失点でリードを保った状態で初回を終えます。
2回裏ベネズエラの攻撃。
ここでビッグプレーが起きます。
1アウトからスアレスがツーベースヒットを放ちますが僅かにベースから離れておりタッチアウトになります。
しっかりとケアしていたターナーのナイスプレーですね。
同点のピンチが消えたリン。後続もしっかり抑え2回は無失点で終えます。
3回表ベネズエラは投手をアストロズのローテーションピッチャー、ルイス・ガルシアに代えます。
2アウトまで危なげなくきましたがここで対決するのはアストロズでチームメイトの
タッカー。
ライトにツーベースヒットを放ち、チームメイト対決を制したのはタッカーとなりました。
ベネズエラは失点のピンチですが、後続をしっかり抑えます。アメリカは2回連続でチャンスを活かせませんでした。
4回表、ヒットと相手のミスで2.3塁のチャンスを作ります。ここでベッツがセンターへの犠牲フライを放ち追加点を入れます。
続く5回表2アウトで再びアストロズの同僚対決。
結果は先程の打席に続いてタッカーに軍配が上がります。しかも今回はホームラン。タッカーとしては最高の結果となりました。
3点リードのアメリカはその裏、この回から登板したバードの制球が定まらず0アウト2.3塁の大ピンチを迎えます。
ここで打者はアルトゥーベ。しかし、カウント2‐2からの2シームがアルトゥーベの右手に直撃。デッドボールとなります。
アルトゥーベはそのままベンチに下がりました。
試合後の情報ではアルトゥーベ選手は右手親指の骨折と診断されたようです。
詳しいケガの重症度はわからないので心配です。
そしてアルトゥーベの代走にはレンヒーフォが出されます。
不穏な空気の中、打者は2番サンタンデール。
その初球、バードが投じたボールがサンタンデールの足元を抜けていきワイルドピッチで1点を返します。
全くコントロールが効かなくなってしまったバードはサンタンデールも歩かし、ここで交代となりました。
正直、3人投げた時点で代えるべきだと個人的には感じました。
バードが過去にイップスで一度引退をしているというバックグラウンドを知っているだけに今回の登板結果が彼の今シーズン、はたまたキャリアの転機となってしまうかもしれません。
そしてこの大ピンチを引き継いだのはジェイソン・アダム。
アダムはこの試合ホームランを放っている3番アラエズをセカンド、アンダーソンのファインプレーに救われ打ち取ります。
しかし、1点差に詰められたアメリカ。
ここで打者は2021年のALホームラン王、サルバドール・ペレス。カウント1‐1からアダムのチェンジアップを捉え追いつきます。
一気に勝ち越したいベネズエラはここでアクーニャJr.を迎えます。
センターへの大きな犠牲フライでベネズエラ、勝ち越します。
アメリカとしては継投に入ったタイミングでバードのこの乱調は非常に痛かったですね。
リードしていながら投手の乱調で逆転される。何か既視感があります。
ベネズエラはアルトゥーベの代走で出場したレンヒーフォをそのままセカンドで起用します。
逆転をしたベネズエラは次のアメリカの攻撃を三者凡退で退けます。
アメリカも投手をアダムに代えオタビーノが登板。しっかり3人で終えます。
7回裏の攻撃、アメリカは同点のチャンスを迎えます。
2アウトからゴールドシュミット・アレナドのヒットで1.3塁のチャンス。
ベネズエラはここでこの回から代わったヘルナンデスに代え、キハダをマウンドに送ります。
打者は前の打席でホームランを放っているタッカー。結果は…
フルカウントからの高めのストレートを見逃し三振でこのチャンスを活かすことが出来ませんでした。
抑えたキハダはドミニカ共和国戦のときと同じように感情を剥き出しにしていました。
そしてベネズエラはその裏の攻撃でアラエズが今日2本目のホームランを放ちリードを2点にします。
完全にベネズエラペースの展開となり、アメリカは準々決勝敗退かと思われた中、前回王者が底力を見せます。
8回の裏の攻撃、この回先頭の6番アンダーソンが四球で出塁します。続くシュワーバーに代打を出し、ピート・アロンソが打席に立ちます。今大会不調のアロンソがライト前に落ちるヒットでチャンスを拡大します。
一打同点の場面で8番リアルミュートが死球で満塁となります。
0アウト満塁、最高の場面でトレイ・ターナーが最高の結果を残しました。
逆転のグランドスラムで敗戦ムードを一気に振り払いました。
スコアは9―7。再びアメリカがリードを奪いました。
ベネズエラもその裏の攻撃でチャンスを作りますがアメリカのウィリアムズを打ち崩せず無得点で終えます。
そして準決勝を争う大熱戦もいよいよ9回。
9回裏ベネズエラ最後の攻撃。
アメリカは守護神プレスリーを投入します。
この回先頭のヒメネスはセンターフライで1アウト。続くエスコバーもファーストライナーで2アウト。
ベネズエラは完全に追い詰められました。
打者はサンタンデール。何としても塁に出たいですが、最後はサードファールフライでゲームセット。
アメリカが連覇に向けて2大会連続準決勝進出を果たしました。
ベネズエラは「死の組」を全勝で勝ち上がり3大会ぶりの準決勝進出まであと少しでしたが、最後は力尽きました。
これによってプールDは全滅となりました。
今日のヒーロー
トレイ・ターナー(Trea Turner)
これはもう間違いないですね。8回に逆転のグランドスラムを放ち勝利に貢献しました。
この試合前までの成績は打率.273と決して調子が良かった訳ではありませんが勝負どころで結果を残してくれました。
アメリカベンチも選手だけでなくコーチもフィールドに出てターナーを祝福していましたね。
今のところ今大会ベストゲームだと個人的には考えています。
みなさんはどうですか?
まとめ
これによりベスト4が揃いました。
WBCも残すところ3試合。果たして優勝はどの国になるでしょうか。
そして明日のアメリカ対キューバ戦はちょっと今までとは違った異様な雰囲気の試合になりそうですね。
アメリカは今日以上のアウェーの雰囲気となりそうですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
次回の投稿でお会いしましょう。
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