行き場のない怒りのはけ口

いつからだろう
大学での勉強が単位を取るためだけになったのは
学校に行くことが億劫になったことは

エンジニアとして内定を得てから、
大学の授業の内容に興味が無くなった。
いや、元々興味はなかったが、
それを肯定する理由ができた。
どうせこれから使わないし、適当にやろうじゃないか
今まで真面目に生きてきたんだから、
手を抜くことを覚えよう。

手を抜くからには、家で徹夜して作業なんてせずに
研究室だけですべて終わらそう。
そう考えて、日々の研究室に通っていた。

その中で、卒業論文を書いているのだが、
このコロナ禍という状況もあり
似ているテーマの学生との共同発表になった。
私が配属されている研究室は、学科の中でもいわゆる意識低い系の学生が多く集まっている。
私も手を抜くことを目標にしていたので、
この研究室に決めた。
私1人しか、研究室に来ないなんてこともざらにあるし
私も簡単に休むことが出来てありがたい。

9月の半ばに中間発表があるため、
完成した共同発表のスライドを教授に見せなければいけない。
個人で行くのではなく、共同発表者全員そろってだ。

私は復学をしているので、研究室の同期はほぼ知らない学生だらけだ。
まぁ、１人１人がしっかり完成させていれば問題ない。
そんなことを考えながら、私はスライドを完成させた。

しかし、意識低い系研究室ではスライドが完成している人はあまりいない。
正直、そのことに関して心底どうでもいい。
やらない人が損をするならそれでいいとも思っている。

だがしかし、
今日、研究室から帰宅する際に教授から
ある皮肉を言われた。
「他の人のスライドは完成してるの？」
「大丈夫なの？」
「まぁ私が困ることじゃないからいいんだけどさ。」

その場では、軽く
「大丈夫だと思いますよ」と受け流した。

研究室を出てからイライラが止まらない。

そして、なぜ私に言うのか？
作業していないやつに対して小言を言えよ。
自分で指摘するのがめんどくさいことを押し付けるな。

正しいことをやっている人間が損をする世の中に
心底うんざりする。

確かに、共同発表であれば私がそのやらない人に対して
指摘するのも必要だろう。
しかし、なぜ、やっている人の仕事が増えないといけないんだ。
意味が分からない。
やらないやつが勝手に損をする世の中はいつになったら訪れるのか？

なぜ正しいことをやっている人が小言を言われなければならない。
なぜやっていない人間に対して言わない。

美化されまくったヤンキー漫画じゃ描かれなかった「迷惑かけられた側」逃げる側譲る側 笑われる側 負ける側 我慢する側 合わせる側空気読む側 余る側

トレンチコートマフィアという歌詞の1部分になる。
ぜひ、この気持ちが分かる方には聴いてほしい。

まぁ確かに、教授も色々な作業が溜まっていたりして
イライラが溜まっていて1つの皮肉でも言いたくなったのかもしれない。

だが、言葉は凶器だ。

皮肉を言った人間は、その言葉をすぐ忘れてしまうかもしれないが
言われた方は心に深く残る。

学校からの帰り道
私はひたすらに検索をしていった。
・嫌味忘れる方法
・嫌味言う側の心理
・嫌味を受け流す方法。

どれだけ調べても、聞き流すや別のことをして
忘れるという解消法しか載っていない。
そんなことが出来たら
私の人生はもっと楽に生きれているだろう。
ポジティブな人間のための攻略法しか載っていない。

聞き流すことや忘れることができる人は、
こんなこと調べることはないだろう。
しかし、私のように心に残ってしまいイライラが止まらなくなってしまう人もいるかもしれない。

そのような方には、頭の中のイライラを文字化することをおススメしたい。トレンチコートマフィアの歌詞にこんな文章がある。

例えばアイツならギター アイツなら歌 アイツならツイッターアイツなら映画 アイツなら漫画 アイツなら自殺 アイツは通り魔ようやく見えて来た 行き場のない怒りのはけ口がさぁ教えてくれ秘密のプラン

アンサーするなら、私ならnoteだと思う。
嫌なことを記事にすれば、noteのネタになる。
記事にすることで、私は少しだけ気分が晴れる。

嫌味を言われたら、心の中で中指を立てて
「ネタ提供ありがとう」
と叫んでやろう。

それでは、素敵な一日になりますように！