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アルコールが抜けるまでのどうしようもない時間

久しぶりに友人とお酒を飲む機会があった。
私は、お酒が好きで休学する前は夜通し飲んで
記憶を飛ばして次の日に二日酔いになり
「酒なんてもう二度と飲むもんか」と
思うこともたくさん経験した。

性格的に5人以上の飲み会は非常に苦手だが
少人数の友人とお酒を飲みつつ話すことが好きだ。
色々な人の思考が空いたグラスの数だけ言葉に出てきて
それを自分の体験に置き換えるのことで
私は会話を聴いているだけでも楽しい。
さらには、私の見えない視点や足りないものが
見えてきて刺激に繋がる。

最近の流行りな曲はこれ
流行っているドラマはこれ
この女優さんが人気
面白いアニメはこれ
この映画面白かったんだけど観た?

私はこの部分が抜けている。
テレビも普段見ないので家に置いていない。
当然ドラマも見ないし
流行りのアーティストもあんまり知らない。
世間の情報を知るのはTwitterと深夜ラジオしかない。
そんな私は友人の話を聴いているだけで楽しくて
にやけ顔が止まらない。

実は友人の話を聞きながら
もう一人の自分とも話をしている。
そのため、飲み会中にうなずくだけの時間が存在する。
決して黙っているのは、飲み会がつまらないとか
話について行けていない訳ではない。

その会話の中の言葉をゆっくり自分の中で受け止めて
自分だったらどう考えるのか、どう思うのかを
もう一人の自分と話している。

だからこそ、
私は人の好きなことや心を動かされた瞬間の話を
聴くと疑似体験をしているようで非常に好きだ。

休学後、やりたいことがうっすら見えて来た時から
なんだか昔の自分と変わったことがある。

以前、友人と酒を飲むときには
愚痴や悩み事、不平不満をよく話していた。

それが今は、
未来の事や好きなことについてだけを話している。
人の好きなことや趣味にはとてつもない力が潜んでいる
それを聞き、探すことで日々の創作意欲が高まる。

酒飲み時代の私には考えられないような不思議な感情にも出会った。
友人と飲んでる時は楽しいけど、酔いが醒めた後の
アルコールが抜けず作業もできないどうしようもない
気持ち悪い時間。
この時間がもったいなく感じるようになってしまった。

酒を飲む頻度は確実に少なくなった。
しかし、同時に作業量は増えた。
酒を飲んで話す楽しさより、
それ以上にやりたいことがたくさん浮かぶ。
やりたいことに時間を割きたい。

けどお酒は好きだし話すのも好きだから
時々ぐらい飲みに行こうと思う。

けど、二日酔い。
お前の話は頭が痛くなるから嫌いだ。

それでは素敵な一日になりますように!

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