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プライオリティの逆転



一週遅れになってしまいましたが、11月第3週の日記です。


勝手に悲しくなる

11月18日(土)
午前中に仕事をこなした後、午後から婦人科に。今日は外部の不妊治療クリニックの先生による特別外来に予約していたので、夫と一緒に出向いた。結論から言うと「急ぐ必要はないけれども、望むなら不妊治療のクリニックに行くといい」という、もう何かあたりまえ体操みたいなことを言われて終わった。何かしらの検査とかするのかなーとドキドキしていたから、完全に拍子抜けだ。特別外来=カウンセリングみたいなものだったらしく、事前によく話を聞いておかなかった私も悪い。とはいえ、1ヶ月半前から予約して、3000円の診察料(保険適用外)と1時間の待ち時間で当たり前体操をしただけなんて。誰もそんな話、事前にしてくれなかったじゃないか!そうしてまた一人で勝手に悲しくなってしまう。
今回は夫が一緒に悲しんでくれて助かった。気分転換に郊外のショッピングモールに連れ出してくれて、買い物をしているうちに溜飲が下りた。スタバでジンジャーブレッドラテのベンティサイズを買って帰る頃には、すっかりご機嫌だった。もうすぐクリスマスだ。



あらゆる角度から、愛を伝えたい

11月19日(日)
夫が久しぶりに朝から家にいる。珍しいので散歩がてら近所のパン屋に行こうと誘う。クロワッサンがとてもおいしかった。

「背中が痛い」という夫に、今日は特別に丁寧なマッサージをしてあげた。昨日気分転換に連れ出してくれたお礼と、今朝散歩に付き合ってくれたお礼だ。
ありとあらゆる角度から愛を伝えたいと、日頃から思っている。一通りではなく、ありとあらゆる方法で、一生をかけて、愛を伝えていく。夫だけではなく、身の回りの私に関わる人たちにも。それから私が生き延びるのを助けてくれるコンテンツを生み出してくれる人たちに。
そういうもののために、私は生きているのだと思っている。


ほぼ日手帳を購入しました

11月20日(月)
久しぶりに、ほぼ日手帳を買った。
子どもができたら育児日記をつけたいと思って。そしてあわよくばそれを夫と一緒に作りたいと思って。
ほぼ日手帳は、大学生の頃から好きだった。1日1ページという独特のフォーマットとその佇まいに憧れた。購入したもののなかなか続かなくて諦めたり、やっぱり諦めきれずまた購入したり、そんな繰り返しで現在に至る。
ここ数年、予定管理はGoogleカレンダーとビジネス手帳でまかなっていたが、ここにきてまたほぼ日欲が再燃した。子育て日記はカズンが良いが、また失敗するとあれなので、とりあえずオリジナルを買った。リハビリに毎日1ページ、何でも良いから何か書くことにする。


誰もいない電車に、制服で

11月21日(火)

小学校から今まで無遅刻無欠席だという生徒が「一度でいいから、お昼に早退して、誰もいない電車に乗ってみたい」と言っていた。たしかにそれは楽しそう。私も一度やってみたい。


一目散に駆け抜ける

11月22日(水)

朝から晩まで一目散に駆け抜けるような日だった。締切に追われていたり、急な案件に対応したり、会議と会議をハシゴしたり。やっと一息ついて、ふと時計を見ると午後6時を回っていた、そんな日。
心地よい疲れと、じんわりとした充足感。大変だけど、わたしは案外こんな日が好きだ。「お疲れ、自分!」と、心の底から自分を労ってあげられることが嬉しい。自己肯定感を保ったまま人生を生きていくには、こういう日々を続けられるだけの環境を維持していかなければならない。加えて問題なのは、年々落ちていく体力だ。なんとかせねば。




プライオリティの逆転

11月23日(木)〜25日(土)


親の還暦祝いを兼ねて、家族旅行に出かけた。平日に休みを取りにくい職場なので、今回は半年前から狙いを定めた。結果、とても良かった。

20代の頃はプライベートで旅行に出かけることはほとんどなかった。仕事は余裕を持って連休を取ることが難しいし、職場に迷惑をかけてまでやることじゃないと思っていた。休日は体力を回復するために使いたかった。
しかし今、家族との時間の大切さというのが、年々切実になっている。仕事と家庭のウェイトは、数年で完全に逆転してしまった。結婚したことも要因の一つではあるが、一番考えてしまうのは実家の両親と過ごすことのできる残り時間だ。60代の両親の健康寿命を考えると、もしかすると旅行できるのもこれが最後かも、と考えてしまう。だから今回多少無理をしてでも旅行を決行したのはとてもよかったと思う。できればこれをスタンダードとして、年に数回旅行に行けるようになりたい。そんなことを目論んでいる。

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