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「錦繍」

それは久しぶりに訪れた図書館での
出会いでした。
宮本輝さんの川3部作は過去に読んだことがありましたが、微かな記憶だけでした

何気なく目に飛び込んできた装丁が美しく
またそれ程分厚くないその本に惹きよせられるように手にとっていました。

文章は離婚した二人の往復書簡でストーリーが展開していきます
ある理由で別れた二人、それぞれの思いは
離れ、近づき、離れ…
お互い愛するが故に近づけない二人

圧巻は「死」の間際の壮絶な描写です
まさに自分も死の瞬間に体験することでしょう。そしてその後には何が待っているのでしょう?一日一日大切に生きることが
どんなに大切な事が痛感します

ラストは決してハッピーエンドではないけれども明日への希望を見る一冊です

まさに宮本ヒーリング
是非体験してみて下さい!



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